あいのうしょう【壒嚢鈔】
室町中期の百科事典。僧行誉(ぎょうよ)の編。7巻。文安3年(1446)成立。事物の起源、和漢の故事、国字・漢字の語源や語義などを解説。→塵添壒嚢鈔(じんてんあいのうしょう)
かいもくしょう【開目鈔】
鎌倉時代の仏教書。2巻。日蓮著。文永9年(1272)成立。佐渡の配所での述作。受難の理由を深く考察したところから出発し、法華(ほっけ)精神の解明をしたもの。
ぐとくしょう【愚禿鈔】
鎌倉時代の仏教書。2巻。親鸞(しんらん)著。成立年未詳。仏一代の教説のうち、大乗について二双四重(竪超・竪出、横超・横出)の教判を立て、浄土真宗を横超とし、最もすぐれているものとして、他力の信心...
こう‐しょう【交鈔】
中国の金・元・明代に使用された紙幣の総称。宋代の交子(こうし)から発達したもので、明代のものは特に宝鈔(ほうしょう)という。
ごでんしょう【御伝鈔】
鎌倉時代の仏教書。2巻または4巻。覚如(かくにょ)著。永仁3年(1295)成立。親鸞(しんらん)の行実を絵詞(えことば)で記した同人著の「親鸞伝絵」から、その文章を抄出したもの。
さんぶかなしょう【三部仮名鈔】
鎌倉時代の仏教書。向阿証賢(こうあしょうけん)著。元亨年間(1321〜1324)成立。「帰命本願鈔」3巻・「西要鈔」2巻・「父子相迎」2巻の総称。和文で、浄土宗の教義を説く。
し‐しょう【詩抄/詩鈔】
多くの詩の中から、ある目的のもとに抜き書きして書物にしたもの。
しったんさんみつしょう【悉曇三密鈔】
江戸前期の悉曇研究書。7巻。浄厳(じょうごん)著。天和2年(1682)刊。悉曇の音韻・文法、梵字の意義を説き、真言の教義に言及。
しゅうへきぎんろししょう【秋碧吟廬詩鈔】
漢詩集。久保天随選。全14巻。大正6年(1917)から昭和2年(1927)にかけて刊行。
しょう【抄/鈔】
1 長い文章などの一部を書き出すこと。また、そのもの。ぬきがき。「徒然草—」 2 古典などの難解な語句を抜き出して注釈すること。また、その書物。「湖月—」「毛詩—」 3 尺貫法の容積の単位。1抄...