あぶら‐ざ【油座】
鎌倉・室町時代、主としてエゴマを原料とする灯油を製造・販売した商人の座。
あまでら‐ごさん【尼寺五山】
室町時代に、禅宗五山の制度にならって定められた、京都と鎌倉の各5か所の禅宗の尼寺。京都の景愛寺・通玄寺・檀林(だんりん)寺・護念寺・恵林(えりん)寺、鎌倉の東慶寺・太平寺・国恩寺・護法寺・禅明寺...
あまのかるも【海人の刈藻】
平安末期から鎌倉初期にかけて成立した物語。4巻。作者不詳。権大納言と藤壺の女御との悲恋を描く。 大田垣蓮月(おおたがきれんげつ)の歌集。明治3年(1870)発表。閑雅な詩境が平明に歌われている。
あら‐くま・し【荒くまし】
[形シク] 1 ごつごつしている。「枝ざしなどは、いと手触れにくげに—・しけれど」〈枕・四〇〉 2 荒っぽい。粗暴だ。あらくもしい。「物言ひなども—・しい」〈浄・鎌田兵衛〉
あり‐じごく【蟻地獄】
1 ウスバカゲロウ類の幼虫。体長約1センチ。鎌(かま)状の大あごをもち、乾燥した土をすり鉢状に掘って巣を作り、底にひそんで落ちたアリなどを捕らえる。あとじさり。すりばちむし。《季 夏》「—見て光...
アレート【(フランス)arête】
主として氷河の浸食による鋭い岩尾根。やせ尾根。鎌尾根。グラート。リッジ。
あんこくろん‐じ【安国論寺】
神奈川県鎌倉市大町にある日蓮宗の寺。安国論窟寺。山号は妙法華経山。開創は建長5年(1253)。開山は日蓮。日蓮が「立正安国論」を執筆した草庵跡がある。安国寺。
あん‐じゅ【案主】
平安・鎌倉時代の諸官庁、あるいは荘園などで、文書・記録などの作成・保管にあたった職員。あんず。
あんてい【安貞】
鎌倉前期、後堀河天皇の時の年号。1227年12月10日〜1229年3月5日。
あんど‐ぶぎょう【安堵奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。所領の安堵に関する職務をつかさどった。安堵方。