もん‐ぜん【門前】
門の前。門のあたり。
門前(もんぜん)市(いち)を成(な)す
門前に人や車馬が群がり集まる。権力や名声を慕い、出入りする者が多いたとえ。
門前(もんぜん)雀羅(じゃくら)を張(は)る
《白居易「寓意」から》訪れる人がなくて、門の前には雀(すずめ)が群れ遊び、網を張って捕らえられるほどである。訪問する人もなく、ひっそりしていることのたとえ。
もんぜん‐ち【門前地】
寺の門前の地所。江戸時代、名目上寺院の境内であるが、ここに商家を建てさせて、その収入を寺院の費用に充てた。
もんぜん‐ばらい【門前払い】
1 来訪者に面会せずに、帰らせること。「—を食う」 2 江戸時代の追放刑の中で最も軽いもので、奉行所の門前から追い出すこと。
もんぜん‐まち【門前町】
中世以降、有力な社寺の門前を中心に発達した町。神社の場合は鳥居前町ともいう。善光寺の長野、伊勢神宮の宇治山田など。もんぜんちょう。
もん‐そ【門訴】
近世、多くの者が連れ立ち、領主・地頭・代官の門前に押しかけ、訴えたこと。
もんだいかいけつがた‐さいばんしょ【問題解決型裁判所】
薬物依存・家庭内暴力などの心理的・社会的問題や精神疾患を抱えた被告人に対して、通常の刑事司法手続きではなく、専門家による治療プログラムを提供し、被告人が抱える問題の解決・改善を図る裁判所。欧米で...
もん‐ち【門地】
[名・形動] 1 家柄。門閥(もんばつ)。「—がある」「—が高い」 2 《家の格式によって作法などが違うところから》物事の関係・順序などが本来の逆になっていること。また、そのさま。あべこべ。「す...
もん‐ちゅう【門中】
沖縄で、父系の同族集団。地域内の連係が強く、門中墓とよばれる共同の墓を持っていて、祖先祭りを重視する。