グラム‐せんしょく【グラム染色】
細菌の分類に用いられる染色法。石炭酸ゲンチアナ液やルゴール液で染色し、水またはアルコールで脱色してから、さらにサフランなどで染色する。最初の液が脱色されずに濃紫色に染まるものをグラム陽性菌、脱色...
ケー‐こうげん【K抗原】
《K antigen、Kは(ドイツ)Kapsel(莢膜(きょうまく))の略》大腸菌などのグラム陰性菌の細胞がもつ抗原の一。細菌の莢膜に由来し、O抗原(菌体抗原)やH抗原(鞭毛(べんもう)抗原)と...
コレラ‐きん【コレラ菌】
コレラの病原菌。菌体は弧状に湾曲し、鞭毛(べんもう)をもつグラム陰性の桿菌(かんきん)。コッホにより分離培養された。コンマバチルス。
サルモネラ‐きん【サルモネラ菌】
《サルモネラは、(ラテン)Salmonella》一群の腸内細菌の総称。グラム陰性の桿菌(かんきん)で、多数の鞭毛(べんもう)をもつ。腸チフス菌・パラチフス菌や、多くの食中毒を起こす菌がある。
しゅよう‐マーカー【腫瘍マーカー】
《tumor marker》悪性腫瘍から高い特異性をもって産生されるが、正常細胞や良質疾患ではほとんどみられない物質。それらの血中濃度や尿中濃度を調べることで腫瘍の有無や場所の診断に用いられ、癌...
すいそか‐ぶつ【水素化物】
水素とほかの元素との二元化合物。ただし、ふつう水素より電気陰性の強い元素との化合物は含めない。
すいそ‐けつごう【水素結合】
電気陰性度の強い二つの原子間に水素原子が入ってできる結合。通常の共有結合よりはるかに弱いが、水分子間や生体のDNAの二重螺旋(らせん)などでみられ、重要な役割をする。
せきり‐きん【赤痢菌】
赤痢の病原菌。グラム陰性の桿菌(かんきん)。明治31年(1898)志賀潔が発見したことからシゲラという属名をもつ。赤痢菌属には種類が多く病原性のないものもある。
セフェムけい‐こうせいぶっしつ【セフェム系抗生物質】
《cefems antibiotics》ベータラクタム系の抗生物質。多くのグラム陽性菌・陰性菌に作用する。細菌の細胞壁の合成を阻害すると考えられている。
セラチア‐きん【セラチア菌】
腸内細菌の一種でグラム陰性の桿菌。人に対しては弱毒性だが、体力・免疫力が低下した人に感染すると尿路感染症・気道感染症・心内膜炎・骨髄炎・敗血症などを起こす。