ぼうきょうとうみ【望郷と海】
石原吉郎による随筆集。シベリア抑留を生き延びた著者が、ラーゲリを転々とした過酷な体験をもとに執筆。昭和47年(1972)刊行。第11回藤村記念歴程賞受賞。
まい【枚】
[接尾]助数詞。 1 紙・板・皿などの薄く平たいものを数えるのに用いる。「二、三—の紙」 2 原稿用紙の数を数えるのに用いる。ふつう400字詰めの原稿用紙を単位として数える。「五—ほどの随筆」 ...
まくらのそうし【枕草子】
平安中期の随筆。清少納言作。長保2年(1000)ころの成立とされる。作者が一条天皇の中宮定子(ていし)に仕えていたころの宮仕えの体験などを、日記・類聚(るいじゅう)・随想などの形で記し、人生や自...
まつのおちば【松の落葉】
江戸中期の歌謡集。6巻。宝永7年(1710)刊。「松の葉」にもれた歌を収録した「落葉集(おちばしゅう)」を増補・改訂したもの。
江戸後期の随筆。4巻。藤井高尚著。天保3年(1832)刊。神道...
まつのやひっき【松屋筆記】
江戸後期の随筆。120巻。小山田与清(おやまだともきよ)著。明治41年(1908)刊。文化末年(1818)から弘化2年(1845)ころまでの約30年間にわたり、古今の書物の記事を抜き書きし、考証...
まゆずみ【黛】
松根東洋城の俳句随筆集。昭和16年(1941)刊。
みみずのたわこと【みみずのたはこと】
徳冨蘆花の随筆集。大正2年(1913)刊。武蔵野での半農生活、自然の情趣の記録などを収める。
みみぶくろ【耳嚢/耳袋】
江戸中期の随筆。10巻。根岸鎮衛(ねぎしやすもり)著。佐渡奉行・勘定奉行・町奉行を務めた著者の見聞録で、未刊ながら写本で伝わる。
みょう‐てい【妙諦】
すぐれた真理。そのものの真価。神髄。みょうたい。「お金の有り難味の、その本来の—は」〈百閒・百鬼園随筆〉
むじょうということ【無常といふ事】
小林秀雄の評論。日本の古典文学にまつわる随筆で、初出は昭和17年(1942)。昭和21年(1946)刊行。