い‐かく・る【い隠る】
[動ラ四]《「い」は接頭語》隠れる。「をとめの—・る岡を」〈記・下・歌謡〉
いそ‐がく・る【磯隠る】
[動ラ四]海辺の岩の陰に隠れる。「見渡せば近きものから—・りかがよふ珠(たま)を取らずは止(や)まじ」〈万・九五一〉 [動ラ下二]に同じ。「うらめしや沖つ玉藻(たまも)を潜(かづ)くまで—...
い・る【入る】
[動ラ五(四)] 1 人や物がある場所・範囲・状態などに移る。はいる。 ㋐外から中に移動する。「道が山あいに—・る」「葷酒(くんしゅ)山門に—・るを許さず」 ㋑移り動いて物の陰に隠れる。太陽や...
いわ‐がく・る【岩隠る】
[動ラ四]《石城(いわき)に隠れる意から》身分の高い人が死ぬ。お隠れになる。「神さぶと—・りますやすみしし我が大君のきこしめす背面(そとも)の国の」〈万・一九九〉
いん‐じょ【隠所】
1 隠れる所。隠れ住む所。〈日葡〉 2 からだの隠すべき部分。「衣服等をきかゆる時、坐臥する時にも、放逸に—なんどをも蔵(かく)さず」〈正法眼蔵随聞記・三〉 3 便所。雪隠(せっちん)。厠(かわ...
うえ‐こみ【植(え)込み】
植え込むこと。特に、庭などで草木を多く植え込んだ所。「—の陰に隠れる」
うみ‐サボテン【海サボテン】
花虫綱ウミサボテン科の腔腸(こうちょう)動物。海の砂泥底にすみ、棍棒(こんぼう)状の群体をなし、淡肉色。夜になると50センチも伸びて発光するが、昼間は縮んで砂中に隠れる。本州以南に分布。
かくら‐く【隠らく】
《動詞「かく(隠)る」(四段)のク語法》隠れること。「あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の—惜しも」〈万・一六九〉
かく・る【隠る】
[動ラ四]《上代語。下二段活用よりも古い》隠れる。「山高み夕日—・りぬ浅茅原後見むために標(しめ)結はましを」〈万・一三四二〉 [動ラ下二]「かくれる」の文語形。
かくれ‐た【隠れた】
[連語]《動詞「かく(隠)れる」の連用形+完了の助動詞「た」》「隠れる4」に同じ。「—才能」