はく‐せつ【白雪】
白い雪。しらゆき。
はだら‐ゆき【はだら雪】
「はだれ雪」に同じ。「—再びばかりぞ降りつる」〈かげろふ・下〉
はだれ‐ゆき【はだれ雪】
1 まだらに降り積もっている雪。はだらゆき。はだれ。《季 春》 2 はらはらと降る雪。はだらゆき。はだれ。「—あだにもあらで消えぬめり世にふるごとやもの憂かるらん」〈夫木・一八〉
はつ‐かんせつ【初冠雪】
夏が過ぎて、その冬初めて山頂に雪が積もること。
はつ‐ゆき【初雪】
1 その冬初めて降る雪。《季 冬》「—や水仙の葉のたわむまで/芭蕉」 2 襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は少し曇った白または紅梅。
はな‐の‐ゆき【花の雪】
白く咲く花、また、散る花を雪に見立てていう語。《季 春》「大仏膝うづむらむ—/其角」
はなびら‐ゆき【花弁雪】
花びらのように大片の雪。
はな‐ふぶき【花吹雪】
桜の花が吹雪のように乱れ散ること。《季 春》「—傘(かさ)を斜に通りけり/犀星」
はるのゆき【春の雪】
三島由紀夫の長編小説「豊饒の海」の第1巻。昭和44年(1969)刊行。明治時代から大正時代の、貴族の男女の悲恋を描いた。
ひ‐せつ【飛雪】
風に吹き飛ばされながら降る雪。また、積雪が強風に吹き飛ばされるもの。《季 冬》