こく‐そく【觳觫】
[ト・タル][文][形動タリ]びくびくするさま。死を恐れるさま。「—たる畜類の歩みなどを見ては」〈露伴・連環記〉
こけ‐の‐ころも【苔の衣】
1 地を覆う苔を衣にたとえていう語。こけごろも。「白露の朝(あした)夕べにおく山の—は風もさはらず」〈新古今・雑中〉 2 僧・隠者などの着る粗末な衣服。こけごろも。こけのたもと。こけのきぬ。「男...
こけ‐の‐とぼそ【苔の枢】
僧・隠者などの住む、粗末な家の戸。「独り行く袖より置くか奥山の—の路の夕露」〈金槐集・上〉
こころ‐いれ【心入れ】
1 あれこれと気を遣うこと。心遣い。配慮。「馴染の客だけにする…—だった」〈万太郎・続末枯〉 2 心の奥底。考え。「貴嬢(あなた)の御—をも承り、飛立つ程うれしくは思いましたが」〈露伴・露団々〉...
心(こころ)が動(うご)・く
1 心が引きつけられる。関心をもつ。その気になる。「旅行に誘われて、少し—・いた」 2 気持ちが動揺する。心が乱れる。「草の葉にかかれる露の身なればや心動くに涙落つらむ」〈大和・一二三〉
こころ‐づ・く【心付く】
[動カ五(四)] 1 気がつく。考えが回る。「今更のように—・いて見ると」〈藤村・旧主人〉 2 失っていた意識を取り返す。正気づく。「はっと—・いて我に返れば」〈露伴・椀久物語〉
[動カ下二...
こころ‐よし【心良し】
1 気だてのよいこと。また、その人。お人よし。「一体が—の吉三」〈露伴・いさなとり〉 2 心よく思っている相手。恋人。「みめよしの—を持ってゐる程に」〈虎寛狂・鈍太郎〉
心(こころ)より
1 自分の心がもとで。「秋はただ—おく夕露を袖のほかとも思ひけるかな」〈新古今・秋上〉 2 心の底から。心から。「—お礼申し上げます」
こし‐かけ【腰掛(け)】
1 腰を掛ける台。いす。 2 本来の希望を達するまでの間、一時ある職や地位に身を置くこと。「郷里に帰るまでの—に勤める」 3 江戸城内の番士の詰め所。 4 江戸時代、評定所や奉行所で、訴訟人の控...
こじん‐じょうほう【個人情報】
国や地方自治体、事業者などが扱う各種の情報のうち、(生存する)個人の情報で、特定の個人を識別できる情報。氏名・生年月日・性別・住所・家族構成など。また、購入商品記録、病歴・通院記録など、個人の私...