あ‐も・る【天降る】
[動ラ上二]《「あまおる」の音変化》 1 天から下界へ降りる。「—・りましけむ五百万(いほよろづ)千万神(ちよろづがみ)の」〈万・三二二七〉 2 行幸する。「和射見(わざみ)が原の行宮(かりみや...
あや‐ぎれ【文切れ/紋切れ】
発音などがはっきりしていること。歯切れがよいこと。「言葉の—せぬことのみ多し」〈浮・一代女・一〉
あや‐はとり【漢織】
《「はとり」は「はたおり」の音変化》古代、中国から渡来した綾織りの技術者。→呉織(くれはとり)「—、呉織(くれはとり)…を将(ゐ)て」〈前田本雄略紀〉
あやまち‐りょう【過料】
「過料1」を、同音の「科料」と区別するためにいう語。
文目(あやめ)も分(わ)か◦ず
1 暗くて物の模様や区別がはっきりしないさま。「—◦ぬ暗の夜なれば、ここを何処としるよしなけれど」〈逍遥・当世書生気質〉 2 物事の分別がつかないさま。「あらはれていとど浅くも見ゆるかな—◦ず泣...
あらかん【阿羅漢】
《(梵)arhatの音写。応供(おうぐ)と訳す。尊敬を受けるに値する人の意》 1 仏のこと。仏の十号の一。 2 小乗仏教の最高の悟りに達した聖者。もはや学ぶことがないという意味で、無学ともいう。羅漢。
あらがね‐の【粗金の】
[枕]粗金が土中にあるところから、また一説に、金属を打ちきたえる鎚(つち)の縁で同音の「つち」にかかる。「—土のうへより」〈宇津保・祭の使〉
あ◦らし
[連語]《動詞「あり」に推量の助動詞「らし」の付いた「あるらし」の音変化》あるらしい。「飼飯(けひ)の海の庭よく—◦らし刈薦(かりこも)の乱れて出づ見ゆ海人(あま)の釣り船」〈万・二五六〉 [補...
あらっしゃ・る【有らっしゃる】
[動ラ五(四)]《「あらせらる」の音変化》(「…であらっしゃる」の形で補助動詞的に用いて)「…である」の尊敬の言い方。「御迷惑で—・いましょうから」〈漱石・吾輩は猫である〉
アラビア‐もじ【アラビア文字】
アラム文字から発達した表音文字。4〜5世紀ごろ成立。子音文字28個、母音は文字の上下に符号をつけて表す。右から左へ横書きにする。アラビア語・ペルシア語・マレー語などに使用。