いろ‐ごのみ【色好み】
1 情事を好むこと。また、その人。好色漢。 2 恋愛の情趣をよく解すること。また、その人。「—といはるるかぎり、五人」〈竹取〉 3 風流・風雅な方面に関心や理解があること。また、その人。「かの賢...
いん‐し【韻士】
風雅を愛する人。詩文を作る人。文人。雅客。
いん‐ち【韻致】
風雅な趣。風韻。風致。「ことに樒(しきみ)の花は…、—の高い花である」〈藤村・新生〉
う・い【憂い】
[形][文]う・し[ク] 1 自分の思うようにならないで、つらい。苦しい。「—・いも辛(つら)いも食(く)うての上」 2 ある状態をいとわしく、不愉快に思うさま。わずらわしい。気が進まない。「古...
うげつ【雨月】
謡曲。四番目物。金春禅竹(こんぱるぜんちく)作。西行が、雨と月とどちらがよいかで争う風雅な老夫婦の家に投宿した夜、和歌の徳により住吉明神があらわれる。
おい‐の‐はる【老いの春】
1 晩春と人の老齢とを掛けていう語。「花鳥になほあくがるる心かな—とも身をば思はで」〈風雅・雑上〉 2 老いて迎える新春。《季 新年》「それも応(おう)是(これ)もおうなり—/涼菟」〈一幅半〉
おおよど【大淀】
大阪市の旧区名。平成元年(1989)北区に合併。 三重県多気郡明和町大淀(おいず)の古名。北側の浜を大淀の浦といった。[歌枕]「—の浜のまさごを君が代の数にとれとや浪も寄すらん」〈風雅・賀〉
おき‐そ・う【置き添ふ】
[動ハ四]置いてある上に、さらに置き加わる。「草葉こそ—・ふ霜にたへざらめ何にかれゆくやどの人めぞ」〈風雅・冬〉 [動ハ下二]置いてある上に、さらに置き加える。「いとどしく虫の音しげき浅茅生...
お‐の‐え【尾上】
《「峰(を)の上(うへ)」の意》山の高い所。山の頂。「越えなやみ我が行きとまる夕山の—を月は今ぞ出づなる」〈風雅・旅〉
おの‐ごこう【小野御幸】
白河院が、雪の朝に洛北小野皇太后歓子(かんし)を訪問した故事。皇太后が、「屋内から雪見もなされまい」と、庭に席を設けたので、院はその風雅の心に感嘆したという。古今著聞集・十訓抄などにみえる。雪見御幸。