獅子(しし)に鰭(ひれ)
強いものが有利な条件を得て、ますます強くなることのたとえ。鬼に金棒(かなぼう)。
してん‐のう【四天王】
《「してんおう」の連声(れんじょう)》 仏教の四人の守護神。東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天のこと。帝釈(たいしゃく)天に仕え、八部衆を支配する。甲冑(かっちゅう)をまと...
しのぶ【忍】
1 シノブ科の多年生のシダ。山中の岩や樹木に着生。根茎は褐色の鱗片(りんぺん)を密にかぶり、葉身は三角形で細かく裂ける。江戸時代から根や茎を丸めて釣り忍として観賞用にする。しのぶぐさ。《季 夏》...
し‐び【鴟尾/鵄尾/蚩尾】
古代の大建築で、大棟の両端につけた飾り。中国に源があり、形は鳥の尾または魚のようで、沓(くつ)にも似ているところから沓形(くつがた)ともいう。後世の鬼瓦・しゃちほこの祖型。
し‐ぼう【四望】
[名](スル)四方を眺めること。また、四方の眺め。「—人なく、鬼気肌(はだえ)に逼(せま)って」〈漱石・吾輩は猫である〉
しみず【清水】
狂言。茶の水をくみに行かされた太郎冠者が、鬼に手桶を取られたと偽って帰り、手桶をさがしにいった主人を鬼に化けて脅すが、声で見破られる。
しゃり【舎利】
謡曲。五番目物。旅の僧が京都東山の泉涌寺(せんにゅうじ)で仏舎利を拝んでいると、足疾鬼(そくしつき)が舎利を奪って飛び去るが、韋駄天(いだてん)が取り返す。
しゅう‐せい【秋声】
風雨や木の葉のそよぎなどの音に感じられる秋の気配。秋の声。《季 秋》「—や石ころ二つよるところ/鬼城」
しゅてん‐どうじ【酒呑童子/酒顛童子】
丹波の大江山に住んでいたという伝説上の鬼の頭目。都に出ては婦女・財宝を奪ったので、勅命により、源頼光が四天王を率いて退治したという。御伽草子・絵巻・謡曲・古浄瑠璃・歌舞伎などの題材となっている。
しゅんかんそうずしまものがたり【俊寛僧都島物語】
読本。8巻。曲亭馬琴作。文化5年(1808)刊。俊寛と義経にまつわる伝説を題材とし、俊寛を鬼一法眼に仕立てたもの。