かのこもち【鹿の子餅】
江戸中期の咄本(はなしぼん)。1巻。木室卯雲(きむろぼううん)作。明和9年(1772)刊。63話の小咄から成り、軽妙洒脱な内容で好評を博し、以後の咄本の流行をもたらした。
かのこ‐もん【鹿の子紋】
鹿の子絞りの模様。
かのこ‐ゆい【鹿の子結い】
1 「鹿の子絞り」に同じ。 2 鹿の子絞りに染めるため、絹や布を糸でつまみ縛ること。 3 近世、上方で2の仕事をするかたわら売色した女子。「牙儈(すあひ)女、—、舞子、比丘尼」〈浮・禁短気・三〉
かのこ‐ゆり【鹿の子百合】
ユリ科の多年草。崖地に生え、高さ1〜1.5メートル。葉は細長い楕円形。夏、白や桃色の花を下向きにつけ、内面には紅色の斑点がある。観賞用に栽培。たきゆり。おきなゆり。《季 夏》
か‐の‐しし【鹿/鹿肉】
《「しし」は猪(いのしし)や鹿など食肉用の野獣の総称》 1 鹿のこと。「猪(ゐ)のしし—は知らず、いくさはただ平攻(ひらぜ)めに攻めて勝ったるぞ、心地はよき」〈平家・一一〉 2 鹿の肉。「相とも...
かのや【鹿屋】
鹿児島県、大隅(おおすみ)半島中西部にある市。農業・商業が盛ん。自衛隊の航空基地がある。平成18年(2006)1月、輝北(きほく)町・串良(くしら)町・吾平(あいら)町と合併。人口10.5万(2...
かのや‐し【鹿屋市】
⇒鹿屋
かのや‐たいいくだいがく【鹿屋体育大学】
鹿児島県鹿屋市にある国立大学法人。国立の体育大学としては全国唯一。昭和56年(1981)設置。平成16年(2004)国立大学法人となる。
かび‐や【鹿火屋/蚊火屋】
《「かひや」とも》田畑を鹿や猪(いのしし)などから守るために火をたく番小屋。一説に、蚊やり火をたく小屋とも。《季 秋》「朝霞—が下に鳴くかはづ」〈万・二二六五〉
しか【鹿】
1 ㋐シカ科の哺乳類。日本にすみ、ヤクシカ・ホンシュウジカなどの亜種があり、北のものほど大形。雄は3または4本に枝分かれした角をもつ。毎年4月ごろ前年の角が落ちたあと、袋角が伸び、9月ごろ完成し...