いわ‐れ【謂れ】
《動詞「い(言)う」の未然形+受身の助動詞「る」の連用形から》 1 物事が起こったわけ。理由。「—のないうわさ」「無視される—はない」 2 由緒。来歴。「—のある土地」「家宝の—」
いわれ【磐余】
奈良県桜井市南部の古地名。5、6世紀ごろの大和国家の政治の中心地。[歌枕]「つのさはふ—も過ぎず泊瀬山(はつせやま)何時(いつ)かも越えむ夜はふけにつつ」〈万・二八二〉
いわれ‐いんねん【謂れ因縁】
いわれと因縁。「いわれ2」を強めた言い方。「石碑の—を探る」
いわれ‐な・い【謂れ無い】
[形][文]いはれな・し[ク]正当な理由・根拠がないさま。不当である。いわれのない。「—・い疑いをかけられる」
いわれ‐ぬ【言はれぬ】
[連体]《動詞「い(言)う」の未然形に、可能の助動詞「る」の未然形と打消しの助動詞「ず」の連体形が付いたものから》 1 道理に合わない。むちゃな。「—ことなし給ひそ」〈竹取〉 2 無用の。余計な...
いわれ‐の‐いけ【磐余の池】
桜井市阿部から橿原(かしはら)市池尻町付近にあった池。埴安(はにやす)の池。[歌枕]「ももづたふ—に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ」〈万・四一六〉
いわ‐れんげ【岩蓮華】
ベンケイソウ科の多年草。関東以西の岩上に自生。藁葺(わらぶ)き屋根などにも生える。へら形の葉が重なり合い、ハスの花に似る。9〜11月、小花が円錐状に密生し、下方から順に開花。明治時代に多くの園芸...