す‐め・く
[動カ四]《「す」は擬声語、「めく」は接尾語。「うめきすめく」の形で用いる》すうすうと息づかいをする。多く、詩歌を作るときに苦吟するさまにいう。「大名小名うめき—・きけれども、(下ノ句ヲ)付くる...
せ‐ご・す
[動サ四]きびしく責める。責めさいなむ。「巾着を返せとて—・しけれども」〈咄・露がはなし・五〉
わたり‐しょう【渡り荘】
渡り領としての荘園。「紀伊国田中庄は、殿下の—なりけれども」〈盛衰記・四〉
むつまじ・い【睦まじい】
[形][文]むつま・じ[シク]《動詞「むつむ」の形容詞化。古くは「むつまし」》 1 仲がよい。親密である。特に、男女間の愛情がこまやかである。「夫婦仲も—・く暮らす」 2 事物に愛着がある。心が...
めぐ・る【巡る/回る/廻る】
[動ラ五(四)] 1 周囲をまわる。周囲に沿って進む。「池を—・る」 2 周囲を取り囲む。取り巻く。「城の周りを堀が—・る」 3 あちこちまわり歩く。巡回する。「諸国を—・る」 4 まわって再び...
まで‐も【迄も】
[連語]《副助詞「まで」+係助詞「も」》 1 …にしても。…であっても。「成功しない—、もう一度試してみたい」「用ゐさせ給はぬ—、…この由(よし)を告げ申し侍らむとて」〈源・明石〉 2 …する必...
みょう‐もく【名目】
1 「めいもく(名目)」に同じ。「—こそ大学ですけれども」〈魯庵・社会百面相〉 2 習慣などによる読み癖。「射礼」を「じゃらい」、「笏」を「シャク」などと読む類。名目読み。
ほい‐とう【陪堂】
《「ほいどう」とも。「ほい(陪)」は唐音》 1 禅宗で、僧堂の外で食事のもてなし(陪食(ばいしょく))を受けること。また、その食べ物。 2 禅宗で、僧の飯米をつかさどること。また、その僧や飯米。...
もの‐い・う【物言う】
[動ワ五(ハ四)] 1 言葉を口に出す。話す。「—・うのさえおっくうだ」 2 よい結果を生むのに効果がある。「金が—・う世の中」 3 気のきいたことを言う。「この言葉何とにはなけれども、—・ふや...
のなか‐の‐しみず【野中の清水】
1 野中にわき出る清水。特に、播磨(はりま)国印南野(いなみの)にあったという清水。冷たくてよい水であったが、のちにぬるくなってしまったという。[歌枕]「いにしへの—ぬるけれどもとの心をしる人ぞ...