かえり‐ご・つ【返りごつ】
[動タ四]《「返(かえ)り事(ごと)」の動詞化》返事をする。「情なからずうち—・ち給ひて、御心には深う染(し)まざるべし」〈源・賢木〉
きこえ‐ご・つ【聞こえ言つ】
[動タ四]《「聞こえ言(ごと)」の動詞化》目上の方のうわさなどを口にする。目上の方のお耳に入るように話をする。「人につきて—・つを聞くを」〈かげろふ・上〉
ご・つ
[動タ下二]《「こと(言・事)す」の音変化とも、「こと(言・事)」を活用させたものともいう》ものを言う。「帝(みかど)の御口づから—・て給へるなり」〈源・東屋〉
[接尾]《動詞四段型活用》名...
ごつ‐ごつ
[副](スル) 1 表面がなめらかでなく、でこぼこしているさま。または、しなやかでなく、かたいさま。「—(と)した岩」「節くれだって—した手」 2 容姿や性格が粗削りであるさま。「—した乱暴な男...
しりう‐ご・つ【後言つ】
[動タ四]⇒しりゅうごつ
しりゅう‐ご・つ【後言つ】
[動タ四]《「しりゅうごと(後言)」の動詞化》陰口を言う。しりうごつ。「めざましき女の宿世かなと、おのがじしは—・ちけり」〈源・若菜下〉
のり‐ご・つ【詔つ/令つ】
[動タ四]《名詞「の(宣)りごと(言)」の動詞化》仰せられる。のたまう。「諸国に—・ちて、船舶を造ら俾む」〈崇神紀〉
はかり‐ご・つ【謀つ】
[動タ四]《名詞「はかりごと」の動詞化。古くは「はかりこつ」》 1 はかりごとをめぐらす。「舎利弗に会ひて秘術を相競(くら)べん事を—・つ」〈今昔・一・九〉 2 だます。あざむく。「人に追はれ、...
ひとり‐ご・つ【独り言つ】
[動タ五(四)]《名詞「ひとりごと」の動詞化》ひとりごとを言う。「『ああ、逃がしちゃった』と…すこし上ずった声で—・ちた」〈堀辰雄・三つの挿話〉
まつり‐ご・つ【政つ】
[動タ四]《「まつりごと」の動詞化》 1 政治を行う。政務を執る。「左大臣のおとど、世の中を—・ち」〈宇津保・国譲下〉 2 世話を焼く。指図する。「やもめなる男の許(もと)にやもめなる女の来り居...