あしはら‐の‐なかつくに【葦原の中つ国】
日本の国の異称。「中つ国」は、高天原(たかまがはら)と黄泉(よみ)の国の中間にある地上の世界の意。「—に有らゆるうつくしき青人草の、苦しき瀬に落ちて」〈記・上〉
あわの‐ぜん【粟野膳】
茨城県粟野産の折敷膳(おしきぜん)。かんな目が現れるように漆を薄黄色に塗ってある。水戸折敷(みとおしき)。
いき【閾】
[音]イキ(ヰキ)(呉) [訓]しきみ 内と外の境界。しきり。範囲。「閾下/識閾」 [補説]原義は、門の敷居。
うつ・し【現し/顕し】
[形シク]《「うつつ」と同語源》 1 現実にこの世に生きている。「葦原の中つ国にあらゆる—・しき青人草」〈記・上〉 2 正気である。気が確かである。「春の日のうら悲しきにおくれゐて君に恋ひつつ—...
いまいま‐し・い【忌ま忌ましい】
[形][文]いまいま・し[シク] 1 非常に腹立たしく感じる。しゃくにさわる。「—・い泥棒猫め」「—・いことに今日だけ天気が悪いらしい」 2 けがれを避けて慎むべきである。遠慮すべきである。「ゆ...
うちょう‐てん【有頂天】
[名]《(梵)akaniṣṭhaまたはbhavāgraの訳》 1 色界(しきかい)の中で最も高い天である色究竟天(しきくきょうてん)のこと。形ある世界の頂。阿迦尼吒天(あかにだてん)。 2 色...
いつく・し【厳し/美し/慈し】
[形シク]《「稜威(いつ)奇(く)し」の意という》 1 神や天皇または貴人の威力が強く激しいさま。いかめしくおごそかである。「そらみつ大和の国は皇神(すめがみ)の—・しき国」〈万・八九四〉 2 ...
いき‐ち【閾値】
1 ある反応を起こさせる、最低の刺激量。しきいち。 2 生体の感覚に興奮を生じさせるために必要な刺激の最小値。しきいち。
い・く【生く】
[動カ四] 1 生命を保つ。生存する。生きる。「—・ける屍(しかばね)」「限りとて別るる道の悲しきに—・かまほしきは命なりけり」〈源・桐壺〉 2 生き延びる。「—・かん定辛くてこそ—・かめ」〈...
かま・ける【感ける】
[動カ下一][文]かま・く[カ下二] 1 あることに気を取られて、他のことをなおざりにする。「遊びに—・けて勉強がおろそかになる」 2 心を引かれる。感心する。共感する。「はしきやし翁の歌におほ...