いささめ‐に
[副] 1 かりそめに。ちょっと。「—つけし思ひの煙こそ身をうき雲となりてはてけれ」〈篁物語〉 2 あからさまに。公然と。「鬱悒(いぶせ)く思へど、—告ぐべくもあらざれば」〈読・八犬伝・四〉
いけ‐くち【いけ口】
《「いけ」は接頭語》人の物言いをののしっていう語。「そ奴を帰して—叩(たた)かれては、此方(こち)とらが身の破滅」〈浄・河原達引〉
いく‐か【幾日】
1 いくにち。「あれは—掛かったら抜けるだろう」〈漱石・二百十日〉 2 かなりの日数。また、多くの日数。「相見ては—も経ぬをここだくも狂ひに狂ひ思ほゆるかも」〈万・七五一〉
いおう‐じま【硫黄島】
⇒いおうとう(硫黄島) 鹿児島県の火山島。三島村(みしまむら)に属する。かつては硫黄の採掘が行われていた。俊寛(しゅんかん)の流された所といわれ、墓がある。薩摩(さつま)硫黄島。鬼界(きかい...
如何(いかが)はせ◦む
「如何せむ」を強めた言い方。「さるさがなきえびす心を見ては、—◦むは」〈伊勢・一五〉 「命死なば—◦む」〈竹取〉
イオン‐おんど【イオン温度】
プラズマなどで、イオンのエネルギー分布に対応する温度。非平衡状態では電子温度と大きく異なる値をもつ。また、結晶においては、格子振動のエネルギーがイオン温度に相当する。
いか‐ん【如何/奈何】
《「いかに」の音変化》 [名]事の次第。なりゆき。ようす。「理由の—によっては」「事の成否は君の協力—による」 [副]文末に用いて、状態などについての疑問を表す。どんなであろうか。「君の心境や—」
いか◦ん
[連語]《動詞「い(行)く」の未然形に打消しの助動詞「ぬ」の付いた「いかぬ」の音変化》 1 ある動作が不可能であることを表す。できない。いかない。いかぬ。「無理に行くなと言うわけにも—◦ん」 2...
い‐かん【異観】
珍しい眺め。かわったみもの。「山麓の村家火災(かじ)の点に至ては実に是れ—なり」〈竜渓・浮城物語〉
おお‐たちまわり【大立(ち)回り】
1 歌舞伎などの芝居で、大ぜいが激しく争う演技。 2 取っ組み合ったりしてはでにけんかをすること。「酒を飲んだ勢いで—を演じる」