めっ‐そう【滅相】
[名]仏語。 1 四相の一。因縁によって生じた一切のものが現在の存在から滅し去り、過去に入ること。 2 真如が常住で寂滅であり、生死がないこと。 [形動][文][ナリ]あるはずのないさま。と...
なにか‐は【何かは】
[連語] 1 反語の意を表す。何が…か、いやそんなことはない。「折にふれば、—あはれならざらん」〈徒然・二一〉 2 反語の意を表す。どうして…か、いや…はしない。「葎(むぐら)はふ下にも年は経ぬ...
中中(なかなか)でもな・い
思いもよらない。とんでもない。「—・い事を言ひをる」〈続狂言記・桜争〉
だい‐しったい【大失態】
たいへんな失態。とんでもないしくじり、やりそこない。
大層(たいそう)も無(な)・い
とんでもない。愚にもつかない。「—・い事をお云いでないよ」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
つが‐も‐な・い
[形][文]つがもな・し[ク] 1 道理にあわない。とんでもない。「—・い。詮ないこと、思い出しましたでがす」〈井伏・丹下氏邸〉 2 ばかばかしい。つまらない。「女房くつくつと噴き出し、ああ—・...
だい‐それた【大それた】
[連体]身分・常識などから大きく外れているさま。とんでもない。度外れた。「—考えを抱く」「—罪を犯す」
てんこち‐も‐な・い【天骨も無い】
[形]《「てんこち」は「てんこつ」の音変化。才能がない意から非難すべきである意に転じたもの。近世語》とんでもない。途方もない。「わしどもはお江戸で—・い目にあったあもし」〈滑・膝栗毛・二〉
途方(とほう)もな・い
1 道理に合わない。とんでもない。途方途轍(とてつ)もない。「一枚の絵に—・い高値がつく」 2 並々でない。ずぬけている。途方途轍もない。「—・い大酒飲み」 3 手段が尽きて困り果てる。途方に暮...
とでも‐な・い
[形]《「と」は副詞の「と」、または「途(と)」か。近世語》「とんでもない」に同じ。「物覚えのないくせ—・い口たたくな」〈浄・釈迦如来〉