いち‐ぶん【一分】
1 一身の面目。一人前の人間としての名誉。体面。「—がすたる」 2 10に分けたものの一つ。転じて、ごくわずかな部分。「衆生の中に—の仏性无(な)き者有りと云ふ」〈今昔・四・二八〉 3 自分ひと...
いっ‐かど【一角/一廉】
[副] 1 相当にすぐれているさま。格段。ひとかど。「—の人間」 2 まだ未熟な者が一人前のようにふるまうさま。「己(おのれ)畜生なりと思はずして—人間立てをするこそ」〈艶道通鑑・五〉
いっけん‐まえ【一軒前】
近世の村落で、祭りへの参加や村入用の負担など、一人前の権利および義務を有する家。一戸前。
いっ‐ちょう【一丁】
[名] 1 豆腐・刃物など一つ。→丁(ちょう) →挺(ちょう) 2 距離・面積の単位。→丁 3 料理などの一人前。「エビフライ—あがり」 4 勝負事などの一回。ひと勝負。「もう—やろう」 [...
いっちょう‐あがり【一丁上がり】
《「いっちょあがり」とも》 1 料理の一人前ができあがること。また、できあがったことを知らせる言葉。 2 用事が片付くこと。勝負に勝つこと。また、そのときに発する言葉。「王手飛車取りで—だ」
いっちょう‐まえ【一丁前】
「一人前」に同じ。「—の口をきく」
いっ‐ぱし【一端】
[名]一人前。人並み。「口だけは—のことを言う」「やっと—の板前になった」 [副] 1 一人前に。人並みに。未熟なのに一人前のように振る舞うさまにもいう。「あれで—専門家のつもりでいる」 2...
糸道(いとみち)があ・く
一人前に三味線・琴などが弾けるようになる。「少しは—・いているのだからといって、三味線も教えてくれた」〈秋声・足迹〉
えり‐がえ【襟替え/襟換え】
《ジュバンの襟の色をかえるところから》半玉(はんぎょく)や舞妓(まいこ)が一人前の芸妓(げいぎ)になること。
お‐しゃく【御酌】
[名](スル) 1 相手を敬って、その人への酌をいう語。「客に—する」 2 酌をする女。酌婦。 3 一人前になっていない芸者。東京では半玉(はんぎょく)、京阪では舞妓(まいこ)という。「芸者や—...