わ【倭】
[人名用漢字] [音]ワ(呉)(漢) [訓]やまと 中国側から日本を呼んだ称。「倭寇(わこう)・倭国・倭人」 [名のり]かず・しず・まさ・やす [難読]倭文(しず)
わ‐おん【和音/倭音】
1 日本流の漢字音。平安時代までは、正音とされた漢音に対して呉音系の音をいう。また、漢音・呉音以外の慣用音をいうこともある。 2 (和音)二つ以上の高さの異なる音が同時に鳴るときの合成音の響き。...
わ‐か【和歌/倭歌】
1 漢詩に対して、上代から行われた日本固有の詩歌。五音と七音を基調とする長歌・短歌・旋頭歌(せどうか)・片歌(かたうた)などの総称。平安時代以降は主に短歌をさすようになった。やまとうた。 2 《...
わ‐かん【倭館/和館】
15世紀、李氏朝鮮が日本使節の接待および貿易管理のため、漢城(ソウル)・乃而浦(ないじほ)・釜山浦・塩浦に設けた建物。三浦(さんぽ)の乱により閉鎖されたが、1609年釜山浦に再設。
わかんろうえいしゅう【和漢朗詠集/倭漢朗詠集】
平安中期の詩歌集。2巻。藤原公任撰。長和2年(1013)ごろの成立か。朗詠に適した白居易などの漢詩文の秀句約590首と紀貫之(きのつらゆき)・凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)などの和歌約220...
わ‐がく【和学/倭学】
日本古来の文学・歴史・有職故実(ゆうそくこじつ)などを研究する学問。国学。皇学。→漢学 →洋学
わがく‐こうだんしょ【和学講談所】
寛政5年(1793)塙保己一(はなわほきいち)が幕府の公許を得て江戸に設立した学舎。国史・律令を講じ、「群書類従」「武家名目抄」などを編纂(へんさん)。慶応4年(1868)廃止。和学所。
わがく‐しゃ【和学者】
和学の学者。国学者。「世間の儒者—などの」〈福沢・学問のすゝめ〉
わがく‐しょ【和学所】
「和学講談所」の略称。
わ‐くん【和訓/倭訓】
漢字・漢語に和語を当てて読むこと。また、その読み方。国訓。訓。