ろうるい【蝋涙】
原田康子の自伝的短編小説、および同作を表題作とする作品集。短編小説は、平成11年(1999)、「群像」誌に発表。作品集は同年に刊行され、第38回女流文学賞を受賞。
ろかとくとみけんじろう【蘆花徳冨健次郎】
中野好夫による、徳冨蘆花の評伝。3部作。昭和47年(1972)から昭和49年(1974)にかけて3冊を刊行。昭和49年(1974)、第1回大仏次郎賞受賞。
ろくせんどのあい【六〇〇〇度の愛】
鹿島田真希の長編小説。長崎を舞台に、日常から逃げ出した主婦とロシア人青年との恋愛を描く。平成17年(2005)刊行。同年、第18回三島由紀夫賞受賞。
ろくめいかんのけいふ【鹿鳴館の系譜】
磯田光一の評論。昭和58年(1983)刊行。副題「近代日本文芸史誌」。日本の欧化の象徴としての鹿鳴館に着目しつつ、日本文化の近代化・欧化の歩みを論じる。第35回読売文学賞評論・伝記賞受賞。
ろくめいしゅう【鹿鳴集】
会津八一の歌集。昭和15年(1940)刊。大正13年(1924)に刊行された著者の第一詩集「南京新唱」の全作品と以降の作品を収録。
ろげつくしゅう【露月句集】
石井露月の俳句集。作者の没後、昭和6年(1931)刊行。
ろじ【路地】
三木卓の短編連作集。鎌倉を舞台に、さまざまな人生の交錯を描く。平成9年(1997)刊行。同年、第33回谷崎潤一郎賞受賞。
ろじょう【路上】
若山牧水の第4歌集。明治44年(1911)刊行。
ロッテルダムのひ【ロッテルダムの灯】
庄野英二によるエッセー集。昭和35年(1960)刊行。翌年、第9回日本エッセイストクラブ賞受賞。
ロマンしゅぎのかいかき【ロマン主義の開花期】
《原題、(ドイツ)Blütezeit der Romantik》ドイツの小説家フッフによる評論。1899年刊。1902年刊行の「ロマン主義の伸展と衰退」とともに、ドイツロマン主義の歴史を追った労作。