はつ‐しばい【初芝居】
正月の芝居興行。初春狂言。春芝居。《季 新年》
はつはる‐きょうげん【初春狂言】
歌舞伎で、正月に上演する狂言。また、その興行。古くは正月2日を初日としたが、のち15日などになり、江戸では曽我(そが)狂言を演じる慣習があった。京坂では二の替わりといった。春狂言。春芝居。初春興...
はねのかむろ【羽根の禿】
歌舞伎舞踊。長唄。初世瀬川如皐(じょこう)作詞、初世杵屋正次郎作曲。天明5年(1785)江戸桐座で、五変化舞踊「春昔由縁英(はるむかしゆかりのはなぶさ)」の一つとして初演。初春の江戸吉原の門口で...
はば‐のり【幅海苔】
カヤモノリ科の褐藻。岩上に生え、長さ10〜20センチの葉状で、枝分かれしない。冬から初春にかけて繁茂。汁の実にし、また干したものを火であぶって食べる。はんば。かしかめ。
はる‐きょうげん【春狂言】
⇒初春(はつはる)狂言
まつ‐ばやし【松囃子/松拍子】
1 室町時代に盛行した初春の祝福芸。唱門師(しょうもんじ)などの専業芸人のほか、村人・町人・侍などが、幕府や諸邸を回って種々の芸能を演じ、祝い言を述べたもの。現在も民俗芸能として九州に残る。 2...
もうし‐あ・げる【申(し)上げる】
[動ガ下一][文]まうしあ・ぐ[ガ下二] 1 「言う」の謙譲語。うやうやしく言う。古くは、身分格差のある目上に言上する意であったが、現在では、改まり丁重にいう「申す」に対し、言う対象を敬う語とし...
もう‐しゅん【孟春】
《「孟」は初めの意》春の初め。初春。また、陰暦正月の異称。
やく‐みず【厄水】
赤潮の一。珪藻(けいそう)の異常増殖により、沿岸海域が緑褐色に濁るもの。晩冬から初春にかけ、三陸沖の親潮で発生。悪臭があり、魚が寄りつかず、漁業の妨げとなる。
やのね【矢の根】
歌舞伎十八番の一。時代物。享保14年(1729)江戸中村座の初春狂言「扇恵方曽我(すえひろえほうそが)」の中の一幕として2世市川団十郎が初演。曽我五郎が矢の根を研いでまどろむうち、夢の中で兄十郎...