よし‐え【縦ゑ】
[副]《副詞「よし」+間投助詞「ゑ」から》たとえどうなろうと。ままよ。「たらちねの母にも告(の)らず包めりし心は—君がまにまに」〈万・三二八五〉
よしえ‐やし【縦ゑやし】
[副]《副詞「よしゑ」+間投助詞「や」「し」から》 1 たとえ。かりに。「馬買はば妹徒歩(かち)ならむ—石は踏むとも我(わ)は二人行かむ」〈万・三三一七〉 2 ええままよ。どうなろうとも。「天の...
よし‐も【縦も】
[副]《副詞「よし」+間投助詞「も」から》たとえ。かりに。「霰(あられ)降り遠つ大浦に寄する波—寄すとも憎くあらなくに」〈万・二七二九〉
よし‐もがな【由もがな】
[連語]《「もがな」は願望の終助詞》方法があればいいのになあ。「いにしへのしづのをだまき繰りかへし昔を今になす—」〈伊勢・三二〉
よし‐や【縦や】
[副]《副詞「よし」+間投助詞「や」から》 1 たとえ。かりに。よしんば。「—せつない思をしても」〈鴎外・雁〉 2 ままよ。どうなろうとも。「流れては妹背の山の中に落つる吉野の河の—世の中」〈古...
よ‐つ‐ばり【夜つ尿】
《「つ」は「の」の意の格助詞。「ばり」は「ゆばり」の略》寝小便。夜尿(やにょう)。「妹は—たれるとてさられける」〈咄・露がはなし・三〉
よ‐な
[連語] 1 《終助詞「よ」+終助詞「な」。文末に用いる》念を押し、確かめる意を表す。…(だ)よね。「君も行く—」「確かにそう言った—」 2 《間投助詞「よ」+間投助詞「な」》 ㋐相手に言い聞か...
よに‐も【世にも】
[副]《副詞「よに」+係助詞「も」から》 1 非常に。ことのほか。「—不思議な事件」「—妙(たえ)なる調べ」 2 (あとに打消しの語を伴って)決して。「筑波嶺の岩もとどろに落つる水—たゆらに我が...
よ‐のう
[連語]《終助詞「よ」+終助詞「のう」》感動・詠嘆の気持ちを込めて、念を押す意を表す。…(だ)ねえ。「まして母(はわ)とても尋ねぬ—」〈謡・隅田川〉
よも‐つ【黄泉つ】
[連語]《「よも」は「よみ(黄泉)」の音変化。「つ」は「の」の意の格助詞》名詞の上に付いて、その語が黄泉(よみ)に関係のあることを表す。