むれ‐だ・つ【群れ立つ】
[動タ四]「むらだつ」に同じ。「花すすき君なき庭に—・ちて」〈古今・雑体〉
むろ‐の‐やしま【室の八島】
《「八島」は釜の意》古代の占いの一。除夜にかまどを祓い清めて、その灰の状態で翌年の吉凶を占ったもの。
栃木市惣社町にあった下野(しもつけ)の国の総社、大神(おおみわ)神社。そこにある池からは...
め‐ざし【目刺(し)】
1 塩を振ったイワシなどを、目に竹ぐしやわらを刺して数匹ずつ連ね、干した食品。《季 春》「独り焼く—や切にうち返し/温亭」 2 子供の額髪を垂らして、目に触れるほどの長さで切りそろえたもの。転じ...
めし‐あ・げる【召(し)上げる】
[動ガ下一][文]めしあ・ぐ[ガ下二] 1 官府や主君が所有物を取り上げる。「領地を—・げる」 2 貴人が下位の人を呼び寄せる。召し出す。「この歌は、まだ殿上許されざりける時に、—・げられて」〈...
め・す【召す】
[動サ五(四)]《「見(め)す」と同語源。ごらんになるためにお呼び出しになるところから》 1 「人を呼び寄せる」「招く」「取り寄せる」「呼び出して任ずる」などの尊敬語。「神に—・される」「御硯(...
蓍(めど)に削(けず)り花(ばな)
蓍萩(めどはぎ)につけた削り花。古今伝授(こきんでんじゅ)で、三草の一。
め‐なら・ぶ【目並ぶ】
[動バ下二]多くの人の目で見る。一説に、並べてよく見くらべる。「西の市にただひとり出でて—・べず買ひてし絹の商(あき)じこりかも」〈万・一二六四〉
[動バ四]語義未詳。親しくする、仲がよいな...
目(め)も遥(はる)に
目の届くかぎりはるかなさま。和歌では「春」「芽も張る」などに掛けて用いる。「津の国の難波の葦の—しげき我が恋人しるらめや」〈古今・恋二〉
めや‐は
[連語]《連語「めや」+終助詞「は」。上代の「めやも」に代わった平安時代以降の用法》反語の意に詠嘆の意を添えたもの。…だろうか、いや、そうではないなあ。「さと人の言(こと)は夏野のしげくともかれ...
も【面】
《「おも(面)」の音変化》おもて。表面。「水(み)の—」「つくばねのこの—かの—に影はあれど君がみかげにます影はなし」〈古今・東歌〉