たでくうむし【蓼喰ふ虫】
谷崎潤一郎の小説。昭和3〜4年(1928〜1929)発表。離婚の機会を待っている名目だけの夫婦、要と美佐子の心理的経緯を描く。古典的、純日本的なものへ回帰する作者の転機を示した作品。
タルキニアのせいぼ【タルキニアの聖母】
《原題、(イタリア)Madonna di Tarquinia》フィリッポ=リッピの絵画。板にテンペラ。縦114センチ、横65センチ。フィレンツェ大司教だったタルキニア出身のG=ビテレスキの依頼に...
タンブーラ【tambura】
インドの主に古典音楽の伴奏に用いられる撥弦(はつげん)楽器。木製または匏(ひさご)製の胴と長くて比較的太い棹(さお)からなる。ドローンとして常に開放弦が奏される。→ドローン
だいりせき‐きゅうでん【大理石宮殿】
《Mramornïy dvorets/Мраморный дворец》ロシア連邦北西部、レニングラード州の都市サンクトペテルブルグにある新古典主義様式の宮殿。ネバ川に面する。18世紀後半、エ...
チチェン‐イッツア【Chichén Itzá】
メキシコ東部、ユカタン州にあるマヤ文明を代表する遺跡。ユカタン半島北部、州都メリダの東約120キロメートルに位置する。マヤ古典期後期の、複雑なモザイク装飾を特徴とするプウク様式とトルテカマヤ様式...
チボリ‐じょう【チボリ城】
《Grad Tivoli》スロベニアの首都リュブリャーナのチボリ公園にある邸宅。17世紀に建造され、はじめイエズス会の所有だったが、リュブリャーナ司教の夏の別荘として使われた。続いてオーストリア...
チャルチュアパ‐いせきぐん【チャルチュアパ遺跡群】
《Chalchuapa》中央アメリカ、エルサルバドル西部にあるマヤ文明の遺跡群。サンタアナの西方の約10キロメートル四方にタスマル、カサブランカ、エル‐トラピチェなど、先古典期から後古典期の10...
ちゅうごく‐ぶんがく【中国文学】
中国で発達した文学。20世紀初めの文学革命以前の古典文学と、以後の現代文学に大別する。前9世紀ごろの詩を含む「詩経」を最古の作品とし、詩文にすぐれた作品が多いが、元・明代以降は小説や戯曲も発達し...
ちゅう‐とう【柱頭】
1 柱の最上部。西洋古典建築では独特の刳形(くりがた)と彫刻とがある。 2 雌しべの先端部。粘液を分泌して花粉を受ける。
チロル‐しゅうりつげきじょう【チロル州立劇場】
《Tiroler Landestheater Innsbruck》オーストリア西部の都市インスブルックにある歌劇場。17世紀半ばに建造された宮廷劇場に起源し、19世紀半ばに古典主義風に改築された...