たぬき【狸/貍】
1 イヌ科の哺乳類。頭胴長50〜68センチ。体はずんぐりしていて、尾が太く、脚が短く、耳は丸くて小さい。毛は厚く、密生した下毛と荒く長い差し毛とがある。木の根元のうろや岩穴、アナグマの放棄した巣...
たぬき‐あやめ【狸菖蒲】
タヌキアヤメ科の多年草。九州南部、沖縄の水湿地に自生し、高さ0.5〜1メートル。葉はアヤメに似て線形で基部は茎を包む。8〜10月ごろ、褐色の毛を密生した穂に黄色い花をつける。
たま‐ぶき【玉蕗】
キク科の多年草。山林に生え、高さ0.5〜1.5メートル。葉は大きく広卵形で、裏面は綿毛が密生し白みを帯びる。葉の付け根にむかごができる。晩秋、多数の白い花をつける。
たら‐よう【多羅葉】
モチノキ科の常緑高木。暖地の山地に生え、高さ約10メートル。葉は長楕円形で大きい。雌雄異株で、春、黄緑色の小花を密生する。葉面に傷をつけて文字を書くことができるので、経文を書くタラジュにちなんで...
ちから‐しば【力芝】
イネ科の多年草。原野・路傍に生え、高さ30〜80センチ。葉は線形。初秋、黒紫色で長い芒(のぎ)のある小穂を密生し、円柱状の大きな穂をつくる。根が非常に強く、抜き取るのに力がいる。みちしば。
ちちこ‐ぐさ【父子草】
キク科の多年草。山野に生え、高さ15〜30センチ。葉は細く、葉の裏面や茎に白い綿毛が密生。春、茶褐色の花を密につける。果実にも白い冠毛がある。名は、似ているハハコグサに対してつけたもの。《季 春》
チャルメル‐そう【チャルメル草】
ユキノシタ科の多年草。谷川近くの湿った所に生え、高さ約30センチ。根際に卵形の葉が多数つく。葉・茎とも腺毛を密生。4、5月ごろ、暗赤色の花を総状につける。名は、種子を出すときの実の開いた形がチャ...
チャンチン【香椿】
《(中国語)》センダン科の落葉高木。葉は卵形の多数の小葉からなる羽状複葉。若芽は赤く、独特のにおいがある。7月ごろ、枝先に白い小花が密生して咲き、実は秋に熟して5裂する。中国の原産。材を家具など...
チンチラ【chinchilla】
1 齧歯(げっし)目チンチラ科の哺乳類。体長23〜38センチ。毛は灰青色をし、きわめて細く柔らかで、密生する。尾は房状。南アメリカ、アンデス山脈の高地に分布するが、乱獲によって激減し保護される。...
つが【栂】
マツ科の常緑高木。福島県以南の山地に自生。樹皮は縦に裂け、葉は短い針状で2列に並んで密生。4月ごろ、雄花と雌花とをつけ、球果は下を向く。材は建築やパルプに使われ、樹皮からタンニンをとる。つがまつ...