お‐だや・む【小弛む】
[動マ四]少し緩やかになる。雨などが小降りになる。「神鳴(かみなり)も落ち方知れずをさまり、雨も—・みて」〈浮・武家義理・六〉
おちつき‐はら・う【落(ち)着き払う】
[動ワ五(ハ四)]少しも慌てないで、ゆったりとかまえる。「—・って話す」
おつ‐ど【越度】
1 律令制で、関所を破ること。通行許可証を持たず、関門を経ずに通過すること。罪科に処せられた。 2 法に反すること。〈日葡〉 3 「おちど」に同じ。「隠れたる瑕(きず)の少し候を、かくとも知らせ...
おと・す【落(と)す】
[動サ五(四)] 1 上から下へ勢いよく、また急に移動させる。 ㋐落下させる。「鉛筆を床へ—・す」「柿の実を—・す」「はらはらと涙を—・す」 ㋑光・視線などを注ぐ。その方向に向けて届かせる。「主...
おとな‐し・い【大人しい】
[形][文]おとな・し[シク]《「おとな(大人)」の形容詞化で、大人らしいが原義》 1 性質や態度などが穏やかで従順なさま。「内気で—・い子」「—・く従う」 2 騒いだりしないで、静かなさま。比...
おと・る【劣る】
[動ラ五(四)] 1 価値・能力・質・数量などが、他に比べて程度の低い状態にある。引けを取る。「技量は数段—・る」⇔勝る。 2 (「…におとらず」の形で)…と同じように。「今日も昨日に—・らず暑...
おどろき‐ばん【驚き盤】
円盤に、少しずつ変化した絵をはりつけ、その周りの円筒には多くの小窓をつけて、速く回転させながら窓からのぞいて見る仕掛け。絵が運動しているように見える。きょうばん。
鬼(おに)とも組(く)・む
《「組む」は組み打ちするの意》 1 非常に強そうに見えることのたとえ。 2 強いばかりで少しも人情を解しないことのたとえ。
鬼(おに)も十八(じゅうはち)番茶(ばんちゃ)も出花(でばな)
鬼でも年ごろになれば少しは美しく見え、番茶でもいれたばかりは香りがある。器量が悪くても年ごろになれば少しは娘らしい魅力が出てくるということのたとえ。
おの‐ぼ・れる【己惚れる】
[動ラ下一]「うぬぼれる」に同じ。「あの方は少し—・れ過ぎてる所があるのよ」〈漱石・明暗〉