ふな‐ま【船間/舟間】
1 船の入港のとだえている間。「地獄もっての外の不景気にて、弘誓(ぐぜい)の船の—なり」〈洒・和漢同詠道行〉 2 船の入港がとだえて物品が入らないこと。物資が欠乏すること。「野暮(やぼ)と化け物...
ふるどうぐなかのしょうてん【古道具中野商店】
川上弘美の長編小説。「新潮」誌上で、平成12年(2000)から平成17年(2005)にかけて断続的に連載された。東京近郊の小さな古物商を舞台に、年代を超えた男女の友情と恋愛模様を描く。
ぶばいがわら【分倍河原】
東京都府中市の旧地名。多摩川北岸の分梅(ぶばい)町のあたり。元弘3年(1333)に新田義貞が鎌倉幕府軍を破った地。
ぶんえい‐の‐えき【文永の役】
文永11年(1274)中国元(げん)の大軍が来攻したときの戦い。元軍は対馬(つしま)・壱岐(いき)、次いで博多付近に上陸したが、暴風雨によって引き上げた。元寇(げんこう)。→弘安(こうあん)の役...
ぶんかしゅうれいしゅう【文華秀麗集】
平安前期の勅撰漢詩集。3巻。嵯峨天皇の命により、藤原冬嗣が仲雄王(なかおおう)・菅原清公・滋野貞主らと撰進。弘仁9年(818)成立。「凌雲集」に漏れたものやその後の作など、28人の詩140余首を...
ぶんきょうひふろん【文鏡秘府論】
平安前期の詩論書。6巻。空海編著。弘仁10〜11年(819〜820)ごろの成立。中国六朝から唐代の詩文の評論・格式などを編述したもの。→文筆眼心抄
ぶんぴつがんしんしょう【文筆眼心抄】
平安前期の詩論書。1巻。空海編著。弘仁11年(820)成立。「文鏡秘府論」から、詩文の実作に役立つ所を抄出したもの。ぶんぴつげんじんしょう。
へいけものがたりひょうしゃく【平家物語評釈】
内海弘蔵の著作。大正4年(1915)刊行。
へき‐けつ【碧血】
《中国、周の萇弘(ちょうこう)が、君主に忠義をつくしたが信任されず自死し、その血が碧玉(へきぎょく)になったという故事から》強い忠誠心のたとえ。
へびをふむ【蛇を踏む】
川上弘美の短編小説。蛇が人間になり主人公の家に住み着く変身譚(たん)で、女性の自立と孤独を描く。平成8年(1996)発表。同年、第115回芥川賞受賞。