心(こころ)焼(や)・く
(「焼く」が四段活用の場合)胸を焦がす。心を悲しみもだえさせる。「冬ごもり春の大野を焼く人は焼き足らねかも我(あ)が—・く」〈万・一三三六〉 (「焼く」が下二段活用の場合)思い焦がれる。「人...
こと‐し‐も【事しも】
[副]《名詞「こと」+副助詞「し」+係助詞「も」から》ちょうど。あたかも。まるで。呼応の副詞のように、下に「如く」「ように」などの語をとることが多い。「聖人、—我が父母(ぶも)などの病まんを歎か...
先(さき)に立(た)・つ
1 先頭になる。物事を率先して行う。「市民運動の—・って活動する」 2 他のことに優先して、その状態や気持ちになる。「怒りよりも悲しみが—・つ」 3 まっさきに必要である。「どんな時でも—・つも...
さっ・する【察する】
[動サ変][文]さっ・す[サ変] 1 物事の事情などをおしはかってそれと知る。推察する。「気配を—・する」「—・するところ何か隠しているだろう」 2 他人の気持ちをおしはかって同情する。おもいや...
さん‐そ【酸楚】
《「酸」「楚」ともに、いたむ意》悲しみいたむこと。また、悲しくつらいこと。「兎角世の中は—勝(がち)なものだ」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
しおどけ・し【潮解けし】
[形ク]《動詞「しおどく」の形容詞化》海水にぬれてしおたれているさま。また、悲しみで涙にくれるさま。「武士(もののふ)の鎧(よろひ)の袖どもも、—・うぞ見ゆる」〈増鏡・久米のさら山〉
しめ‐つ・ける【締(め)付ける】
[動カ下一][文]しめつ・く[カ下二] 1 強く締める。きつく締める。「帯で—・けられて苦しい」「胸が—・けられるような悲しみ」 2 精神的、物質的に圧迫する。束縛して苦しめる。「輸出規制で—・...
しめり‐ごえ【湿り声】
涙声。また、悲しみに沈んだ声。
しゅう‐うん【愁雲】
うれいを感じさせる雲。転じて、うれいや悲しみのある心境のたとえ。「渠(かれ)が胸には一片の—凝って動かず」〈独歩・わかれ〉
しゅう‐しょ【愁緒】
嘆き悲しむ心。悲しみの心。「心中の—を述べて」〈太平記・一〇〉