うち‐おおい【打(ち)覆い】
1 入棺までの間、死者にかぶせておく生前の着物。また、棺を包む白布。 2 仮に造った簡単な屋根。「—を葺(ふ)きて、継ぎめごとにかけがねを掛けたり」〈方丈記〉
うち‐おお・う【打ち覆ふ/打ち被ふ】
[動ハ四]上にかぶせる。「月の漏り来て稚児(ちご)の顔にあたりたるが、いとゆゆしく覚ゆれば、袖を—・ひて」〈更級〉
うち‐おき【打(ち)置き】
⇒打ち枝1
うち‐お・く【打ち置く】
[動カ四] 1 物などをちょっと置く。「御硯の蓋に、小さき松ども—・きつつ」〈夜の寝覚・三〉 2 物事をそのままの状態にしておく。ほうっておく。「しさしたることの今日過ぐすまじきを—・きて」〈枕...
うち‐おと・す【打(ち)落(と)す】
[動サ五(四)] 1 たたき落とす。「木の実を—・す」 2 刀などで切って落とす。「敵将の首を—・す」 3 攻め落とす。「敵の城を—・す」 4 (「撃ち落とす」「射ち落とす」とも書く)銃砲で撃っ...
うち‐おどろ・く【打ち驚く】
[動カ四] 1 ふっと目が覚める。「現(うつつ)にありしやうにてありと見て、—・きたれば夢なりけり」〈更級〉 2 はっと驚く。ひどくびっくりする。「入道殿のかけても思しよらざんめるに、—・かれ給...
うち‐おぼめ・く【打ちおぼめく】
[動カ四]そらとぼける。「所々—・き、よく知らぬ由して」〈徒然・七三〉
うち‐おろ・す【打(ち)下ろす】
[動サ五(四)] 1 振りあげた物を勢いよくおろす。振りおろす。「こぶしを—・す」 2 上の方から下へ向かって射撃する。「山上に手煉(てだれ)の銃隊を備置て長兵目がけて—・さすれば」〈染崎延房・...
うち‐かえし【打(ち)返し】
[名] 1 古綿を打ち直すこと。また、その綿。「—の綿入れ」 2 劇場の舞台の背景の板を裏返して別の背景にすること。 3 建築で、左右または上下が対称なこと。うってがえし。 [副] 1 同じ...
うち‐かえ・す【打(ち)返す】
[動サ五(四)] 1 打って相手のほうに戻す。打ち戻す。「好球をレフト前に—・す」 2 打たれた仕返しに、こちらからも相手を打つ。また、応戦のため発砲したり矢を放ったりする。「打たれたら—・せ」...