かず‐もの【数物】
1 数の多い物。特に大量に作られる粗悪品。 2 数量に限りのある品物。「—につき、売り切れの節はご容赦ください」 3 一定の数で、ひとそろいになっているもの。「—の茶器」
かず‐もん【数紋】
ひいきの遊女や役者の紋を自分の紋と並べて衣服につけること。また、その紋。「上には卵色の縮緬に思ひ入れの—」〈浮・一代男・七〉
かず‐より‐ほか【数より外】
[連語]「数の外(ほか)」に同じ。「—の大納言になさむ事はかたし」〈落窪・四〉
数(かず)を頼(たの)・む
人数の多さをたよりにして事を運ぶ。多数派がその意見などを押し通す。「—・んで強行採決する」
数(かず)を尽(つ)くして
⇒数を尽くす
数(かず)を尽(つ)く・す
(多く「数を尽くして」の形で)ある限りすべてにわたる。残らずする。「春の花の木、—・して植ゑ」〈源・少女〉
かぞ・う【数ふ】
[動ハ下二]「かぞえる」の文語形。
かぞえ【数え】
「数え年」の略。「—で40歳になる」→満
かぞえ‐あ・げる【数え上げる】
[動ガ下一][文]かぞへあ・ぐ[ガ下二] 1 一つ一つ数える。一つ一つ取り上げて示す。「原因を—・げる」 2 すべて数える。数えおわる。「倉庫の荷物をやっと—・げた」
かぞえ‐うた【数え歌】
1 「一つとや(一つとせ)…二つとや(二つとせ)…」などと順に数えたててうたう歌。多く頭韻を踏む。 2 古今集・仮名序の六義(りくぎ)の一。感じたことをそのまま表した歌とも、物の名を詠み込んだ歌...