あながち【強ち】
[副](あとに打消しの語を伴う) 1 断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。「—(に)うそとは言いきれない」 2 強い否定の意を表す。決して。「範頼、義経が申し状、—御許容あるべからず...
あり◦ます
[連語] 1 「ある」の丁寧な表現。「庭には大きな木が—◦ます」 2 (「ある」が補助動詞の場合、多く「…であります」の形で)丁寧な断定を表す。「本日は当社の創立記念日で—◦ます」
あん・す
[動サ特活]《「あります」の音変化から》 1 「行く」「来る」の軽い丁寧語。行きます。来ます。「近い内に—・せとて背中をたたく」〈咄・あられ酒・五〉 2 (補助動詞) ㋐(「…であんす」の形で)...
いたずら‐もの【悪戯者】
1 いたずらをする者。いたずら好き。「手に負えない—」 2 みだらな者。特に、身持ちのよくない女性。「様子や言葉使のみを見て、—だと断定してはならない」〈荷風・濹東綺譚〉 3 「徒人(いたずらび...
い‐ま・す【坐す/在す】
《「い」は接頭語、「ます」は尊敬語動詞》 [動サ四] 1 「あり」「居(お)り」の尊敬語。いらっしゃる。おありになる。「言ひつつも後(のち)こそ知らめとのしくもさぶしけめやも君—・さずして」〈...
いますが・り【在すがり/坐すがり】
[動ラ変]《「いますかり」とも。「いますがあり」の音変化という》 1 「あり」「居(お)り」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。いまそがり。「これはここに—・る神のし給ふならむ」〈貫之集・詞書...
うべ◦なり【宜なり】
[連語]《「なり」は断定の助動詞》なるほどと納得するさま。もっともである。道理だ。「—◦なりけりや。あなうとまし」〈源・野分〉
えん【焉】
《漢文の助字》句末に置いて語調を整え、また、断定の意を表す語。訓読ではふつう読まないが、「我関せず焉」などの場合には読む。
か
[副助]種々の語に付く。 1 (疑問語に付いて、または「…とか」の形で)不確かな意を表す。「どこ—で会った」「彼も来ると—言っていた」 2 疑いの気持ちで推定する意を表す。「心なし—顔色がさえ...
かぎ・る【限る】
[動ラ五(四)] 1 時間・空間・数量・資格などに境をし、範囲を定める。「期限を十日と—・る」「申し込みは一人一枚に—・ります」「荒いが此の風、五十鈴川で—・られて、宇治橋の向うまでは吹くまいが...