おい‐の‐はる【老いの春】
1 晩春と人の老齢とを掛けていう語。「花鳥になほあくがるる心かな—とも身をば思はで」〈風雅・雑上〉 2 老いて迎える新春。《季 新年》「それも応(おう)是(これ)もおうなり—/涼菟」〈一幅半〉
おう‐とう【桜桃】
1 ㋐バラ科サクラ属の落葉小高木。晩春、葉より先に白い花をつけ、6月ごろ、球形で紅色の果実がなる。中国の原産で、日本へは明治初期に渡来。みざくら。しなみざくら。 ㋑食用になる桜ん坊。また、その果...
おうみ‐はっけい【近江八景】
琵琶湖南西部の八つの景勝。石山の秋月、比良(ひら)の暮雪、瀬田の夕照、矢橋(やばせ)の帰帆、三井(みい)の晩鐘、唐崎の夜雨、堅田(かたた)の落雁、粟津(あわづ)の晴嵐。安藤広重の浮世絵で知られる...
おお‐いちざ【大一座】
1 多人数の興行の一団。 2 多人数の集まり。特に、遊里・宴会などでの多人数の客。「毎晩のように忘年会の—があって」〈鴎外・心中〉
おおば‐やどりぎ【大葉宿木】
オオバヤドリギ科の常緑低木。暖地にみられ、シイ・カシ類に寄生する。葉は厚く、広楕円形。晩秋、赤褐色の花をつけ、実も赤褐色で粘りけがある。こがのやどりぎ。
おお‐ぶたくさ【大豚草】
キク科の一年草。空き地や河原にみられ、高さ2メートル以上にもなり、葉は手のひら状に深い切れ込みがある。晩夏、緑色の小花の穂がつく。花粉はブタクサとともに花粉症の原因。北アメリカ原産で、日本には第...
おおもり‐かいづか【大森貝塚】
東京都大田区、大森駅付近の縄文後期・晩期の貝塚。明治10年(1877)米国のモースが発見・発掘し、日本の近代考古学の端緒となった。
おき‐ばり【置(き)針】
川魚の漁法の一。前の晩、針に餌をつけて川に入れておき、翌朝かかった魚を引き上げる。ウナギやナマズに用いる。
おき‐ばん【起(き)番】
当番で、ひと晩じゅう起きていること。また、その人。寝ずの番。
おく‐て【奥手/晩生/晩稲】
1 (晩稲)比較的遅く成熟する品種の稲。中手(なかて)・早稲(わせ)に対していう。《季 秋》「刈るほどに山風のたつ—かな/蛇笏」 2 (奥手・晩生)一般に、遅く成熟すること。 ㋐花や実のつくのが...