かた‐さ・る【片去る】
[動ラ四] 1 片側に寄る。「ぬばたまの夜床(よとこ)—・り」〈万・四一〇一〉 2 遠慮する。「いづかたにも皆こなたの御けはひには、—・り憚(はばか)るさまにて」〈源・若菜上〉
かた‐そで【片袖】
1 片方の袖。 2 机のわきの、下までの引き出しが片側だけにあること。また、その机。 3 片方の面。一方の面。「庖丁の—暗し月の雲/其角」〈炭俵〉
かたそで‐づくえ【片袖机】
片側だけに下までの引き出しがついている机。
かた‐づ・く【片付く】
[動カ五(四)] 1 物が、置いておくのに適当な場所にきちんと納まる。散らかっていた物が整えられた状態になる。「やっと部屋が—・いた」「机の上が—・く」 2 物事が一定の形に決まる。事態が落ち...
かたて‐なべ【片手鍋】
長い柄が片側にだけついている鍋。
かた‐は【片刃】
《「かたば」とも》 1 刃物で、刃先の断面の片側だけに刃がついていること。また、その刃物。⇔両刃。 2 刀剣などで、鎬(しのぎ)を境に片側だけに刃がついていること。また、その刃物。⇔両刃/諸刃(...
かた‐はら【片腹】
腹の片側。一方の脇腹。
かた‐ほう【片方】
1 対になっているものの一つ。かたっぽ。かたっぽう。片一方。「手袋を—なくした」 2 片側。「壁の絵が—に傾いている」 3 対立する二つの立場の一方。「—だけの意見を聞くわけにはいかない」 [用...
かた‐まち【片町】
「片側町(かたがわまち)」に同じ。
かた‐やま【片山】
山の片側。また、一方が傾斜面になっている山。一説に、一つだけ孤立した山、また人里離れた山とも。「この—に二つ立つ櫟(いちひ)がもとに」〈万・三八八五〉