題(だい)を出(だ)・す
こちらから注文をつけておく。「此の中の返報に、丸裸になっとなされ、恨みに存ぜぬ、と—・しておくからは」〈浮・禁短気・五〉
ちゅう‐ぐくり【中括り】
《固くもなく、ゆるすぎもしない程度にくくる意》 1 大まかに見積もること。おおよその見当をつけること。「利発者ども、万(よろづ)を—にして」〈浮・永代蔵・五〉 2 いいかげんにあしらうこと。高を...
ちょろまか・す
[動サ五(四)] 1 人の目をごまかして盗む。また、数量や金額をごまかして、もうける。「店の売り上げを—・す」 2 言いのがれを言ってその場をごまかす。「我々には始めた分にしておけ抔(など)と、...
つかい‐て【使い手/遣い手】
1 それを使う人。「長持ちするもしないも—しだいだ」 2 それを巧みに使う人。達人。「二刀流の—」 3 金づかいのあらい人。金銭をむやみに使う人。「諸方へ札を出し、もろもろの—どもを招かるるに」...
つじ‐だち【辻立ち】
1 道ばたに立って、物売りをしたり遊女の道中を見物したりすること。「—の薬売り、兵法、物真似、曲手鞠(きょくでまり)、さまざまの芸を添へにして」〈浮・禁短気・三〉 2 政治家などがする街頭演説のこと。
つち‐の‐こ【槌の子】
1 小槌(こづち)。 2 額(ひたい)と後頭部が突き出た頭。さいづちあたま。 3 胴の太い、蛇の一種という想像上の動物。 4 不器用な人。特に、裁縫がへたな女。「大方は針手の利かぬ—は」〈浮・禁...
てから‐が
[連語]《「が」は接続助詞。近世以降の語》…ても。…たところで。「地の人ならねば跡を引かれ—、たかが知れてあると」〈浮・禁短気・五〉
て‐まわし【手回し】
1 手で回すこと。また、そのもの。「—の轆轤(ろくろ)」 2 事前に手くばりすること。手配。用意。「幹事の—がいい」 3 都合のよいこと。便利。「紙花下されなば宿へ断り申して、一匁引いて取りかへ...
てん‐しょく【天職】
1 天から授かった職業。また、その人の天性に最も合った職業。「医を—と心得て励む」 2 天子が国家を統治する職務。 3 遊女の等級の一。大夫の次の位。天神。「—のゆたかなる道中を見て」〈浮・禁短...
てん‐と
[副] 1 (打消しまたは否定的な意味の語を伴って)まるっきり。てんで。とんと。「—女郎の指切るは珍しからぬとて」〈浮・禁短気・三〉 2 まったく。本当に。「名ばかり聞いて逢うたは今、—御器量」...