あだ‐おろそか【徒疎か】
[形動][文][ナリ](多く「あだおろそかに」の形で、あとに否定の語を伴って用いる)軽々しく粗末にするさま。いいかげん。あだやおろそか。「親の恩を—にはできない」
あばら‐や【荒ら屋】
1 荒れ果てた家。破屋(はおく)。やぶれや。粗末な家の意で、自分の家をへりくだってもいう。 2 四方を吹き放した休憩用の小さな建物。あずまや。亭(ちん)。
あらあら・し【粗粗し】
[形シク]作り方が雑である。粗末である。「布の帽額(もかう)—・しく、御調度どもおろそかに」〈徒然・二八〉
あら‐おり【粗織(り)】
粗末な糸で目を粗く織ること。また、その織物。
あら‐ぬの【粗布】
織り目の粗い布。粗末な布。
あら‐もの【荒物】
《粗末なもの、雑なものの意から》ほうき・ちり取り・ざるなど、簡単なつくりの家庭用品。
あら‐らか【粗らか】
[形動][文][ナリ] 1 大ざっぱなさま。こまやかでないさま。「青総の髪—に、紅玉の膚(はだえ)色消え」〈樗牛・滝口入道〉 2 粗雑・粗末なさま。「ただ—なる東絹(あづまぎぬ)どもを」〈源・東屋〉
あん‐しつ【庵室】
《古くは「あんじつ」とも》僧尼や世捨て人の住む粗末な家。いおり。「嵯峨の奥にありと聞く、滝口が—に訪れて」〈樗牛・滝口入道〉
いちじゅう‐いっさい【一汁一菜】
汁一品、おかず一品だけの食事。粗末で質素な食事。
いちりゅう‐まんばい【一粒万倍】
《「報恩経」四から。一粒の種が万倍となって稲穂のように実るという意》 1 わずかなものが非常に大きく成長することのたとえ。また、少しでも粗末にできないという気持ちをも表す。「—の成功」〈魯文・安...