たいら・げる【平らげる】
[動ガ下一][文]たひら・ぐ[ガ下二] 1 反抗する者や敵を討ち、世をしずめる。平定する。「賊を—・げる」 2 すっかり食べてしまう。「二人前の料理を—・げる」 3 高低をなくす。平らにする。な...
たえもん【太右衛門】
美しい女。美人。「喜多八、見さっし、美しい—だ」〈滑・膝栗毛・初〉 [補説]寛政(1789〜1801)のころ、江戸で美しい牡丹(ぼたん)を栽培するので有名だった牡丹屋太右衛門から出た語。また、「...
たく‐ふ【卓布】
食卓を覆う布。テーブルクロス。「今白い—を挟んでハムエクスを平げつつある」〈漱石・虞美人草〉
立(た)てば芍薬(しゃくやく)座(すわ)れば牡丹(ぼたん)歩(ある)く姿(すがた)は百合(ゆり)の花(はな)
美人の姿を形容する言葉。
たび‐ごこち【旅心地】
「旅心」に同じ。「旅衣七日余りの足を—に移す」〈漱石・虞美人草〉
たんか‐の‐くちびる【丹花の唇】
赤い花のように魅力的な美人の唇。「薄汚なき手拭無遠慮に—を掩いし心無さ」〈露伴・風流仏〉
だい‐じざい【大自在】
1 仏語。思いのままに自利他利の行を行えること。また、その人。 2 少しの束縛も障害も受けないで、思いのままであること。自由奔放であること。「大胆は道義を蹂躪(じゅうりん)して—に跳梁(ちょ...
だん‐きょう【断橋】
中途でこわれて落ちている橋。「二人は—の上迄来て留まった」〈漱石・虞美人草〉 [補説]書名別項。→断橋
だん‐だん【段段】
[名] 1 いくつかの段のあるもの。また特に、階段。「裾が—になっているスカート」「石の—を上る」 2 事柄の一つ一つ。条々。次第。「御無礼の—御寛恕(かんじょ)下さい」 3 いくつかに切れる...
ちんぎょ‐らくがん【沈魚落雁】
《「荘子」斉物論の「毛嬙麗姫、人の美とする所也、魚之を見て深く入り、鳥之を見て高く飛ぶ」すなわち、人の目には美しく見えるものも、魚や鳥はこれを見て驚いて逃げる意から》魚や雁も圧倒されるほどの美人...