い‐だつ【遺脱】
[名](スル)抜けること。漏れ落ちること。遺漏(いろう)。「繁密の世事を叙記して毫も—なからしむる欧米の語文法体」〈竜渓・経国美談〉
いつ‐だつ【逸脱】
[名](スル)本筋や決められた枠から外れること。「任務を—する行為」
えい‐だつ【穎脱】
[名](スル)《「史記」平原君伝から。袋に包んだ錐(きり)の穂先が自然と突き出る意》才能が特にすぐれていること。「春之助の頭脳は、中学校へはいってから再び忽(たちま)ち—して」〈谷崎・神童〉
えんてん‐かつだつ【円転滑脱】
[名・形動] 1 言動が角立たず自由自在なこと。動きが滑らかなこと。また、そのさま。「—な話術」「ろくろ首の踊りはますます—となり」〈谷崎・幇間〉 2 物事にこだわらないこと。また、そのさま。「...
かつ‐だつ【滑脱】
[名・形動]よどみなく自由自在に変化・順応すること。また、そのさま。「円転—」
きょ‐だつ【虚脱】
[名](スル) 1 体力を消耗したり、急速な意識障害をきたしたりした状態。失血・中毒・心臓疾患などで血液循環が著しく障害されたために起こる。 2 体力も気力も失せて、ぼんやりとして何も手につかな...
けいみょう‐しゃだつ【軽妙洒脱】
[名・形動]会話や文章などが、軽やかで洗練されていること。また、そのさま。「—な話術」「—な文体」
げ‐だつ【解脱】
[名](スル)《(梵)vimukti, vimokṣaなどの訳。縛るものを離れて自由になる意》悩みや迷いなど煩悩(ぼんのう)の束縛から解き放たれて、自由の境地に到達すること。悟ること。涅槃(ねは...
げだつ【解脱】
歌舞伎十八番の一。本名題「鐘入解脱衣(かねいりげだつのきぬ)」。景清物の一つで、宝暦10年(1760)江戸市村座で金井三笑作「曽我万年柱」の二番目狂言として上演したもの。
こうせき‐りだつ【皇籍離脱】
皇族がその身分を離れて一般国民となること。皇族の女性(内親王)が一般の国民である男性と結婚して、皇族の身分を離れることなど。一般の戸籍を作り、一般国民の権利を持つ。賜姓降下。旧憲法下では臣籍降下...