かっ‐こ【羯鼓】
1 雅楽に用いる打楽器の一。奈良時代に唐から渡来したもの。左方(さほう)の楽で、演奏の速度・長短を指揮する主要楽器として使う。長さ約30センチの鼓胴の両側に直径約23センチの馬革の鼓面を固定し、...
かっしき‐もの【喝食物】
能の分類の一。半僧半俗の少年をシテとするもの。喝食鬘(かつら)に喝食面をつけ、羯鼓(かっこ)の舞をまう。「自然居士(じねんこじ)」「東岸居士」「花月」の三番がある。→喝食
かっ‐て【勝手】
[名・形動] 1 他人のことはかまわないで、自分だけに都合がよいように振る舞うこと。また、そのさま。「そんな—は許さない」「—なことを言うな」「—に使っては困る」「—にしろ」 2 何かするとき...
かって‐きまま【勝手気儘】
[名・形動]他人のことは気にせず、自分のしたいように行動すること。また、そのさま。「—な一人暮らし」「—に振る舞う」
かって‐しだい【勝手次第】
[名・形動]自分の思いどおりにすること。勝手きままに振る舞ってよいこと。また、そのさま。「—なことをする」「どうしようと君の—だ」
かっぽれ
大道芸の一。江戸末期、住吉踊りの影響を受けて願人坊主が始めたもの。明治中期が全盛で、歌舞伎・寄席にも取り入れられた。また、その際にうたわれる俗謡。
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「初...
かつ‐は【且つは】
[副](多く、「…かつは…」「かつは…かつは…」の形で用いて)一方では。一つには。「草枕旅をよろしと思ひつつ君はあるらむとあそそには—知れども」〈万・五四三〉 「見るに、—笑(ゑ)ましう、—恐し...
かつ‐れき【活歴】
歌舞伎で、在来の時代物の荒唐無稽(こうとうむけい)を排し、史実を重んじて歴史上の風俗を再現しようとする演出様式。明治初期から中期にかけて、9世市川団十郎らが主唱した。
かつれき‐げき【活歴劇】
歌舞伎狂言のうち、活歴の演出によって演じられた時代物。活歴物。
かづき
《「かなつ(金突)き」の音変化》魚を突いて捕る漁具。銛(もり)・やすの類。「宇治川の早瀬落ち舞ふ漁舟の—にちがふ鯉のむらまけ」〈山家集・下〉