しずめるてら【沈める寺】
木崎さと子の小説。昭和62年(1987)刊。昭和63年(1988)、芸術選奨新人賞受賞。
しぜんしゅぎのけんきゅう【自然主義の研究】
吉田精一による評論。日本の自然主義文学の発展の歴史と意義を論じる。昭和30年(1955)に上巻、昭和33年(1958)に下巻を刊行。本作の功績により、昭和34年(1959)の日本芸術院賞評論・翻...
しそうとしてのとうきょう【思想としての東京】
磯田光一の評論。昭和53年(1978)刊。副題「近代文学史論ノート」。明治維新後の東京における地方性崩壊の過程に近代日本文学史を重ねて論じた都市文学論。第29回芸術選奨文部大臣賞受賞。
してき‐ゆいぶつろん【史的唯物論】
《(ドイツ)historischer Materialismus》マルクス主義の歴史観。歴史の発展の原動力は、社会的生産における物質的生産力とそれに照応する生産関係とからなる社会の経済的構造にあ...
シディ‐ブ‐サイド【Sidi Bou Said】
チュニジア北部の都市。首都チュニスの北東約20キロメートル、地中海のチュニス湾に面する高台に位置する。11世紀にムラービト朝が築いた要塞に起源する。名称は12世紀から13世紀にかけて同地でスーフ...
しとしろん【詩と詩論】
詩誌。昭和3年(1928)創刊。安西冬衛・春山行夫・三好達治・北川冬彦ら芸術派詩人が参加。また、欧米のモダニズム文学を紹介。昭和7年(1932)「文学」と改題、翌年終刊。
しのとげ【死の棘】
島尾敏雄の長編私小説。昭和35年(1960)「群像」誌に冒頭部分を発表。以後、「文学界」「新潮」などに断続的に連載したのち、昭和52年(1977)に長編小説として刊行。夫の浮気から狂気に陥った妻...
しゃかい‐げんしょう【社会現象】
1 人間の社会生活や社会関係から生じる、経済・道徳・法律・宗教・芸術などのすべての現象。 2 ある物事が社会全体に急速に浸透して影響を及ぼすこと。「90年代に—となったヒットドラマ」「—を巻き起こす」
しゃかいしゅぎ‐リアリズム【社会主義リアリズム】
現実を革命的発展の観点からとらえ、それを歴史的、具体的に描写しようとするリアリズム。1934年、第1回ソビエト作家大会で採択された芸術創造上の理論。
しゃくしんみょう【惜身命】
上田三四二の小説。昭和59年(1984)刊行。翌年、第35回芸術選奨文部大臣賞を受賞。