ふた・ぐ【塞ぐ】
[動ガ四] 1 「ふさぐ」に同じ。「耳を—・ぎてぞありつる」〈枕・八七〉 2 韻塞(いんふた)ぎをする。「—・ぎもて行くままに、難き韻の文字どもいと多くて」〈源・賢木〉 [動ガ下二] 1 ...
ふた‐ゆ・く【二行く】
[動カ四] 1 二度行く。二度繰り返す。「うつせみの世やも—・くなにすとか妹に逢はずて我(あ)がひとり寝む」〈万・七三三〉 2 心が二つの方向へ向かう。二心を持つ。「沼二つ通(かよ)は鳥が巣我(...
ふたり‐づかい【二人使い】
死亡の知らせを告げて回る使者。二人が一組となって行くところからいう。
ふさ
[副]《房のように多くのものが集まっているところからか》たくさん。一説に、みな、すべての意とも。「射目(いめ)立てて跡見(とみ)の岡辺のなでしこが花—手折り我(わ)は持ちて行く奈良人のため」〈...
ふっ‐と・ぶ【吹っ飛ぶ】
[動バ五(四)]《「ふきとぶ」の音変化》 1 吹かれて勢いよく飛ぶ。「洗濯物が—・ぶ」 2 いっぺんに消えてなくなる。「びっくりして眠気が—・ぶ」 3 勢いよくはねとばされる。「突かれて土俵の外...
ふみ‐いた【踏(み)板】
1 道路・溝・ぬかるみなどにかけ渡したり置いたりして、踏んで行くようにした板。 2 機械に付属して、足で踏んで操作する板。足踏み式ミシンの板や、リードオルガンの、足で踏んで空気を送り込む板など。...
ふみ‐こ・える【踏(み)越える】
[動ア下一][文]ふみこ・ゆ[ヤ下二] 1 踏んで越える。踏みしめて通り過ぎる。「難所を—・えて行く」 2 ある範囲の外に出る。境界を越える。「法を—・えた行動」 3 困難などに打ちかって進む。...
ふり‐い・ず【振り出づ】
[動ダ下二] 1 振りすてて出る。振りきって行く。「その日しも京を—・でて行かむも」〈更級〉 2 声を張りあげる。「鈴虫の—・でたるほど、はなやかにをかし」〈源・鈴虫〉 3 紅(べに)を水にとか...
ふる‐さと【古里/故里/故郷】
1 自分の生まれ育った土地。故郷(こきょう)。郷里。「—に帰る」 2 荒れ果てた古い土地。特に、都などがあったが今は衰えている土地。「君により言の繁きを—の明日香(あすか)の川にみそぎしに行く」...
ふろ【風呂】
《「室(むろ)」から変化した語。「風炉(ふろ)」からともいう》 1 入浴のための設備。また、その場所。湯による温浴のほか、蒸気浴・熱気浴がある。古くは、蒸気を室内に籠もらせた「蒸し風呂」が普通で...