やま‐ことば【山言葉/山詞】
1 忌み詞の一。猟師・きこりなどが、山に入ったときだけ用いる特殊な言葉。水を「わっか」、狼を「やみ」などという類。 2 鷹匠(たかじょう)が用いる特殊な言葉。鷹詞(たかことば)。
やまと‐ことば【大和言葉/大和詞】
1 日本固有の言葉。漢語・外来語に対していう。和語。やまとことのは。 2 和歌。やまとうた。やまとことのは。「その—だに、つきなくならひにければ」〈源・東屋〉 3 平安時代の、上品な言葉。雅言(...
やまのて‐ことば【山の手言葉】
東京語のうち、主として山の手方面で話される言葉。江戸の旗本・御家人の言葉の流れをくみ、明治以後主として山の手に住む知識階級が使う言語。
よしわら‐ことば【吉原言葉】
江戸吉原の遊郭で、遊女などが使った特殊な言葉。さとことば。ありんすことば。
らぬき‐ことば【ら抜き言葉】
動詞に可能の助動詞「られる」がついた「食べられる」「出られる」「見られる」などから「ら」を抜いた、「食べれる」「出れる」「見れる」などの言い方の称。文法的には破格。ら抜き表現。
れたす‐ことば【れ足す言葉】
可能動詞「行ける」「書ける」などに「れ」を足した、「行けれる」「書けれる」などの言い方。文法的には破格。れ足す表現。
ロダンのことば【ロダンの言葉】
彫刻家ロダンの名言集。高村光太郎訳。大正5年(1916)刊。続編「続ロダンの言葉」は大正9年(1920)刊。
ろっぽう‐ことば【六方詞】
江戸時代、六方組などが好んで用いた、荒っぽい特殊な言葉遣い。関東方言に基づく粗野な武家言葉の一種。「なだ(涙)」「こんだ(事だ)」「ぶっかける(打ちかける)」などの類。