おもい‐おこ・す【思い起(こ)す】
[動サ五(四)] 1 思い出す。想起する。「若かりしころを—・す」 2 心を奮い立たせる。気を取り直す。「少将、御文を見て驚きながら、苦しき心地を—・して参りたり」〈宇津保・嵯峨院〉
おもて‐おこし【面起こし】
面目をほどこすこと。名誉を回復すること。おもてだて。「何事にもはかばかしからぬみづからの—になむ」〈源・賢木〉
面(おもて)を起(お)こ・す
面目をほどこす。名誉をあげる。「よき女子(むすめご)は、親の面をも起こすものにはあらずや」〈宇津保・国譲中〉
かき‐おこし【書(き)起(こ)し/描(き)起(こ)し】
1 書きだし。書きはじめ。起筆。 2 談話や講演などの内容を、文字で書き表すこと。文字起こし。 3 日本画で、絵の具で塗りつぶした下絵の線をなぞって、その上に線をはっきりとかき入れること。さらに...
かき‐おこ・す【掻き起(こ)す】
[動サ五(四)] 1 火ばしなどでかいておこす。「炭火を—・す」 2 手で揺り動かして起こす。また、抱いて起こす。「この御かたはらの人を—・さむとすと」〈源・夕顔〉
かき‐おこ・す【書(き)起(こ)す/描(き)起(こ)す】
[動サ五(四)] 1 書きはじめる。書きだす。「新しい作品を—・す」 2 談話や講演などの内容を、文字で書き表す。「録音したスピーチを—・す」 3 日本画で、彩色後、改めて線描きをかき入れる。
かくし‐きしょう【隠し起請】
《室町時代、犯人を探すときなどに、住民に起請文つきの無記名投票を行わせたところから》入れ札。投票。
竈(かまど)を起(お)こ・す
家を繁栄させる。身代を築く。「徒手空拳の身から—・す」
かめば‐ひきおこし【亀葉引起】
シソ科の多年草。高さ60〜90センチ。葉は対生し、縁にぎざぎざがあり、先端が細く伸び、亀の甲の形に似る。8〜10月ころ紫色の唇形の小花を穂状につける。
かん‐き【喚起】
[名](スル)呼び起こすこと。呼び覚ますこと。「注意を—する」「世論を—する」