ばさら【婆娑羅】
[名・形動ナリ] 1 遠慮なく、勝手に振る舞うこと。また、そのさま。放逸。放恣(ほうし)。「大酒遊宴に長じ、分に過ぎたる—を好み」〈北条九代記・八〉 2 はでに見えを張ること。また、そのさま。「...
ひ‐あい【非愛】
[名・形動ナリ] 1 無愛想なこと。無遠慮なこと。また、そのさま。「これも公任卿の—なるにてぞありける」〈十訓抄・四〉 2 あやういこと。あぶないこと。また、そのさま。「加賀房はわが馬の—なりと...
ひかえ‐め【控(え)目】
[名・形動] 1 言動を遠慮がちにすること。また、そのさま。「—な態度」「—な人」 2 量や程度を少なめにすること。また、そのさま。「予算を—に見積もる」「酒を—にする」
ひき‐い・る【引き入る】
[動ラ四] 1 ひっこむ。ひきさがる。「見合はせ給へる御顔、いと赤うなりながら、わざと—・りなどせさせ給はず」〈狭衣・三〉 2 人から隠れる。ひきこもる。「物しめやかに—・り給へるを」〈源・紅...
ひっしょ‐な・し
[形ク] 1 無遠慮である。はばからない。「身のとりなりも—・く」〈浄・忠信廿日正月〉 2 無愛想である。つっけんどんである。「唐臼様と抱きつけば、—・く振り放し」〈浄・日本武尊〉
ひっ‐そく【逼塞】
[名](スル)《せまりふさがる意》 1 落ちぶれて世間から隠れ、ひっそり暮らすこと。「郷里に—する」 2 江戸時代の武士や僧侶に科された刑罰の一。門を閉ざして昼間の出入りを許さないもの。閉門より...
ひら‐た・い【平たい】
[形][文]ひらた・し[ク] 1 厚さが少なく、横に広がっている。「—・い箱」 2 たいらで、凹凸が少ない。「—・い顔」 3 円満である。また、遠慮・隔意などがなく、心安い。「お延に対して—・い...
びし‐ばし
[副]遠慮したり容赦したりせずに、厳しく行うさま。また、激しくたたくさま。びしびし。「違反者を—(と)取り締まる」
びし‐びし
[副] 1 棒などで続けて強く打つ音や、枝などの続けて折れる音を表す語。「竹刀で—打たれる」 2 遠慮や手加減をせず、きびしく行うさま。「金を—(と)取りたてる」
ぴし‐ぴし
[副] 1 むちなどで続けて打ったり、細い枝が続けて折れたりするときの音を表す語。「枯れ枝に火がついて—(と)はぜる」 2 鋭い調子で、遠慮なく物事をするさま。「要所を—と押さえる」