かな‐また【鉄叉】
先端が二また状の鉄の棒。かまどの火を突き崩したりするのに用いる。
かな‐めん【鉄面】
武具の小具足の一。顔面を覆い守るための、鉄板打ち出しの面。顔面全体を覆う総面(そうめん)、額からほおにかけての半首(はつぶり)、ほおからあごにかけての面頰(めんぽお)があり、面頰にはほおとあごだ...
かな‐わ【金輪/鉄輪】
1 金属製の輪。 2 足のある、鉄製の輪。五徳(ごとく)。 3 鉄製の車輪。「やがて母と兄は下に待っている俥(くるま)に乗って…—の音を鳴らして去った」〈漱石・行人〉 4 紋所の名。輪形をいくつ...
かなわ【鉄輪】
謡曲。四番目物。夫に捨てられた女が貴船(きぶね)神社へ丑(うし)の刻参りをして恨みを晴らそうとするが、安倍晴明(あべのせいめい)に祈り伏せられる。
かな‐わらび【鉄蕨】
オシダ科の常緑、多年生のシダ。暖地の林下に群生。葉は堅く、光沢があり、羽状に深く切れ込む。葉の裏面に、包膜で覆われた胞子嚢(ほうしのう)をつける。ほそばかなわらび。
かね【鉄漿】
お歯黒に用いる液。茶の汁や酢、酒に鉄片を浸して酸化させたもの。おはぐろ。
かね‐おや【鉄漿親】
「御歯黒親(おはぐろおや)」に同じ。
かね‐ぐろ【鉄漿黒】
お歯黒で、歯を黒く染めていること。「—に眉細くつくりて」〈義経記・二〉
かね‐ぞめ【鉄漿染(め)】
1 歯を鉄漿で黒く染めること。お歯黒染め。 2 鉄漿を加えて、紺色などに染めること。
かね‐つけ【鉄漿付け】
1 お歯黒をつけること。特に、初めてつけることをいい、女子が成年になった儀式の一つとされ、知人など7か所からお歯黒をもらってくる風習があった。→御歯黒(おはぐろ) 2 江戸時代、遊里で遊女が一人...