ぎょく【玉】
[音]ギョク(漢) [訓]たま [学習漢字]1年 〈ギョク〉 1 美しく価値のある石の類。「玉砕・玉石・玉杯/攻玉・紅玉・硬玉・珠玉・碧玉(へきぎょく)・宝玉」 2 美しくすぐれているものの形...
ぎょく‐ろ【玉露】
1 玉のように美しい露。 2 煎茶(せんちゃ)の優良品。日覆いをして育てた茶樹の若葉を原料とする。天保年間(1830〜1844)江戸の茶商山本嘉兵衛が宇治で作ったのに始まるという。
ぎんろ‐ばい【銀露梅】
キンロバイの変種。花が白色のもの。本州中部と四国の高山にみられる。白露梅。《季 春》
くう‐すい【空翠】
1 深山の緑の樹林の間に立ちこめる、みずみずしい山気。「—凝って葉末より滴(したた)る露の冷やかに」〈露伴・二日物語〉 2 空に向かってそびえ立つ樹木の緑。
くけ‐こ・む【絎け込む】
[動マ五(四)]布の端を中に入れて縫い目が見えないように縫う。「義経袴に男山八幡の守—・んで愚なと笑い」〈露伴・風流仏〉
くさ‐の‐いおり【草の庵】
草ぶきの簡素なすみか。草庵(そうあん)。くさのいお。「わが袖は—にあらねども暮るれば露のやどりなりけり」〈伊勢・五六〉
くさ‐の‐かげ【草の陰】
「草葉の陰」に同じ。「—苔(こけ)の下にもよそに見ば我ゆゑなほや露こぼるらん」〈新千載・哀傷歌〉
くさ‐の‐やどり【草の宿り】
1 草の上に宿ること。野宿。「我が如く物や悲しききりぎりす—に声たえずなく」〈後撰・秋上〉 2 草ぶきの小さな家。草のいおり。「嵐吹く—に我をおきて袂の露ときゆる秋かな」〈正徹千首〉
くさ‐の‐ゆかり【草の縁】
《「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞみる」〈古今・雑上〉による》あるものをいとしく思うために、それにつながる他のものにも情愛を感じること。転じて、何らかの縁でつながるもの。紫のゆ...
くさば‐の‐たま【草葉の玉】
草の葉に置く露。「おきてみば袖のみ濡れていとどしく—の数やまさらむ」〈新古今・恋三〉