あい【哀】
[常用漢字] [音]アイ(呉)(漢) [訓]あわれ あわれむ かなしい 1 せつなくて胸がつまる。「哀歓・哀愁・哀悼/悲哀」 2 かわいそうに思う。「哀憐(あいれん)」 3 あわれっぽくする。泣...
あい【愛】
1 親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。また、生あるものをかわいがり大事にする気持ち。「—を注ぐ」 2 (性愛の対象として)特定の人をいとしいと思う心。互いに相手を慕う情。恋。「—が芽生える」...
あい‐きゅう【哀求】
[名](スル)事情を述べ、相手の同情に訴えて願い求めること。「『そんなら何か食物を売ってくれないか、銭はあるが…』と僕は—した」〈蘆花・思出の記〉
あい‐ぎょう【愛楽】
[名](スル)《「楽」は好む、願う意》 1 仏語。仏の教えを願い求めること。あいらく。 2 愛好すること。好意を持つこと。「人に—せられずして衆にまじはるは恥なり」〈徒然・一三四〉
あい‐せつ【哀切】
[名・形動]非常に哀れでもの悲しいこと。また、そのさま。「—を極めた物語」「子供のほしい女の—な願望も強いようだった」〈康成・山の音〉 [派生]あいせつさ[名]
あいぜん‐ほう【愛染法】
密教で、愛染明王を本尊として敬愛・息災・増益・降伏(ごうぶく)などを祈願して行う修法。愛染明王法。愛染王法。
あい‐そ【哀訴】
[名](スル)同情をひくように、強く嘆き訴えること。哀願。「減刑を—する」
あい‐そ【愛想】
《「あいそう」の音変化》 1 人に接するときの態度。また、人当たりのいい態度。「店員の—のいい店」「—のない返事」 2 人に対する好意・信頼感。「—を尽かす」 3 (多く「お愛想」の形で) ㋐相...
あかし‐ぶみ【証文】
神仏に向かって祈誓する文章。願文(がんもん)。「御(み)—など書きたる心ばへ」〈源・玉鬘〉
あくにんしょうき‐せつ【悪人正機説】
阿弥陀仏(あみだぶつ)の本願は悪人を救うためのものであり、悪人こそが、救済の対象だという考え方。親鸞(しんらん)の念仏思想の神髄とされる。