あま‐おとめ【天少女】
天人。天女。あまつおとめ。「われも数ある—、月の桂(かつら)の身を分けて」〈謡・羽衣〉
あまくだり‐びと【天降り人】
天上界から地上に降りてきた人。天人。「いづこなりし—ならむとこそ見ゆれ」〈枕・八八〉
あま‐の‐はごろも【天の羽衣】
1 天人が着て空を飛ぶという、軽く美しい衣。「天人の中に持たせたる箱あり。—入れり」〈竹取〉 2 天皇が大嘗会(だいじょうえ)などの祭事で沐浴(もくよく)するときにつける湯かたびら。
あま‐びこ【天彦】
やまびこ。こだま。一説に、天人とも。「—よ雲のまがきに言づてん恋の蛍は燃え果てぬべし」〈夫木・八〉
あめ【天】
1 地(つち)に対して、空。「み園生(そのふ)の百木の梅の散る花し—に飛び上がり雪と降りけむ」〈万・三九〇六〉 2 天にあって神や天人の住む所。天上界。「かばかり守る所に—の人にも負けむや」〈竹取〉
あめ‐ひと【天人】
《「天人(てんにん)」を訓読みにした語》 1 天上界の人。「高麗錦(こまにしき)ひも解き交はし—の妻問ふ宵ぞ我もしのはむ」〈万・二〇九〇〉 2 都の人。「天離(あまざか)る鄙(ひな)の奴(やっこ...
いぬ‐の‐ふぐり【犬の陰嚢】
オオバコ科の二年草。道端や畑に生える。茎の下部は地をはい、長さ約15センチ。葉は卵円形。春、淡紅紫色の小花を開く。実は扁平な球形で、名は実の形に由来。ひょうたんぐさ。天人唐草(てんにんからくさ)...
かた‐わき【片脇】
1 片方のわきの下から胸の側面にかけての辺り。「—に抱える」 2 かたわら。わき。「—に寄せる」 3 中心から離れた所。田舎。場末。「—には今に天人唐草目にしむ」〈浮・胸算用・三〉
か‐や
[連語]《係助詞「か」+間投助詞「や」》 1 (多く「とかや」の形で)不確定な伝聞または推定の意を表す。…とかいうことだ。「例の、独りごち給ふと—」〈源・蜻蛉〉 2 体言、活用語の連体形に付いて...
きけん‐じょう【喜見城】
須弥山(しゅみせん)の頂上の忉利天(とうりてん)にある帝釈天(たいしゃくてん)の居城。七宝で飾られ、庭園では諸天人が遊び戯れるというので、楽園などのたとえにされる。喜見宮。善見城。