あそう【麻生】
狂言。麻生の某の召使い下六(源六)が、主人の宿がわからなくなり、迎えに来た藤六と囃子物(はやしもの)で探し当てる。
い‐しょ【位署】
公文書に官位・姓名を記すこと。また、その書式。官と位が相当する場合は、「中納言従三位某」のように官・位・姓名の順、官と位が相当しない場合は、位・官・姓名の順に書いた。また、位が高く官が低いときは...
いずれ‐も【何れも】
[連語]どれも。だれも。それぞれ。「—すぐれた短編を集める」
[代] 1 三人称複数の人代名詞。みんな。みなみな。御一同。「某も明日は—を御茶で申し入れうと存ずる」〈虎寛狂・清水〉 2 二人...
うし‐ばくろう【牛博労】
牛のよしあしを見分けたり、牛の売買を業としたりする人。「我ら親類あまた御ざあるが、何(いづれ)も色々の商売を仕るに、某(それがし)ばかり—を致すと申して」〈虎明狂・牛博労〉
腕無(うでな)しの振(ふ)り飄石(ずんばい)
《腕力もない者が石投げをしようとする意から》自分の力に過ぎたことをするたとえ。また、虚勢を張るたとえ。「その縛(いまし)めにあひながら某(それがし)をつかまんとは、—」〈浄・出世景清〉
えん‐しつ【燕室】
《「燕」はくつろぐ意》休息する部屋。休憩室。「某伯爵の—に題す」〈鉄幹・東西南北〉
おじじゃ‐ひと【伯父者人/叔父者人】
《おじである人の意。「者」は当て字》おじ。おじさん。おじじゃもの。「内々—も、某が参宮いたすならば、同道いたしたいと申されて」〈虎明狂・素襖落〉
男(おとこ)は辞儀(じぎ)に余(あま)れ
男は、謙遜(けんそん)しすぎるくらいでよい。「はて、—といふ。まづ某(それがし)次第に召され」〈虎寛狂・千切木〉
か【何】
[音]カ(漢) [訓]なに なん いずれ なんぞ [学習漢字]2年 〈カ〉物事を問いただす疑問詞。「幾何・誰何(すいか)・無何有(むかう)」
〈なに〉「何事・何分・何者・何故」
〈なん〉「...
か‐がし【彼某】
[代]不定称の人代名詞。だれそれ。くれがし。多く「なにがし(何某)」と対になって用いられる。→某(それがし) →何某(なにがし)「一番にはなにがし、二番には—などいひしかど」〈大鏡・伊尹〉