家(いえ)貧(まず)しくして孝子(こうし)顕(あら)わる
1 《「明心宝鑑」から》家が貧乏だと子どもの孝行ぶりがはっきりわかる。 2 逆境に陥ったときにはじめて、それを助けるものが現れる。
い‐じゅん【違順】
仏語。逆境と順境。苦を感じる境界と楽を感じる境界。愛・憎など、順と逆との関係をいう。「常(とこ)しなへに—につかはるる事は、ひとへに苦楽のためなり」〈徒然・二四二〉
うたれ‐づよ・い【打たれ強い】
[形][文]うたれづよ・し[ク] 1 ボクシングなど格闘技で、敵の攻撃に耐える力がある。「—・いボクサー」 2 野球で、打者にヒットを打たれてもうまくしのいで得点を与えない。簡単に崩れない精神的...
うたれ‐よわ・い【打たれ弱い】
[形][文]うたれよわ・し[ク]相手からの攻撃に耐える力がない。また、気が弱く、批判・非難や逆境に耐られない。「坊ちゃん育ちで—・い」 [補説]「打たれ強い」からできた語か。
雨天(うてん)の友(とも)
逆境の時に支持してくれる友人。また、厳しい忠言をしてくれる友人。 [補説]三木武夫元首相の言葉とされる。
埋(う)もれ木(ぎ)に花(はな)が咲(さ)く
長いこと逆境にあった身に意外の幸運が訪れることのたとえ。
きょう【境】
[音]キョウ(キャウ)(呉) ケイ(漢) [訓]さかい [学習漢字]5年 〈キョウ〉 1 土地の区切り目。さかい。「境界/越境・国境・四境」 2 一定の区切られた場所。「異境・環境・仙境・秘境...
ぎゃく【逆】
[音]ギャク(呉) ゲキ(漢) [訓]さか さからう [学習漢字]5年 〈ギャク〉 1 本来の方向・事態などと反対である。「逆境・逆行・逆転・逆風・逆流・逆輸入/可逆」 2 支配や命令にさから...
く‐せつ【苦節】
逆境にあっても、自分の信念や態度を固く守りとおす心。「—十年」
くせつ‐じゅうねん【苦節十年】
どんなに長い間逆境におかれても、信念を守りとおすことのたとえ。「—の末、ついに成功をおさめた」